ニュース速報

ワールド

大阪府と東京都の緊急事態宣言、要請あれば速やかに検討=官房長官

2021年04月19日(月)13時02分

 4月19日、加藤勝信官房長官は会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて東京都や大阪府から緊急事態宣言の要請があれば、政府として速やかに検討する考えを示した。写真は2020年9月、東京で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 19日 ロイター] - 加藤勝信官房長官は19日午前の会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて東京都や大阪府から緊急事態宣言の要請があれば、政府として速やかに検討する考えを示した。

大阪府の吉村洋文知事は19日、緊急事態宣言を国に要請すべきだと述べ、東京都の小池百合子知事も18日までに要請を視野に検討する考えを示している。

加藤官房長官は過去最多となっている大阪府の新規感染者数に「極めて強い危機感を持っている」と述べた。東京都についても「3月中旬以降、新規感染者数の増加が続いており、引き続き強い警戒感もって注視することが必要」とした。

大阪府・東京都の両知事が「会見で緊急事態宣言の要請検討を述べられていることは承知しており、仮に(要請が)出されれば、速やかな検討を行う必要がある」との見解を示した。

週末の日米首脳会談については、共同声明や首脳同士の信頼関係構築などを大きな成果だと強調。共同文書に盛り込まれた日本の自衛力増強について、「日米の防衛協力をさらに高めながら、自らを守る体制を抜本的に強化し、果たし得る役割の拡大を図る」と説明。「昨年12月に閣議決定した抑止力の強化は、引き続き政府内で検討する」とした。

台湾海峡や新疆ウイグル自治区への懸念が明記された共同文書に対する中国側の反発に関連し、加藤官房長官は「日中間には様々な懸案が存在するが、首脳会談などを活用し、率直な対話を通じ直接懸念の伝達を行い、懸案を一つ一つ解決し、中国側の具体的行動を求める基本姿勢に変わりはない」と語った。

ミャンマーでの邦人ジャーナリスト拘束については、大使館を通じて把握しており、早期の解放を求めているとした。

*内容を追加しました。

(竹本能文)

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国のレアアース等の輸出管理措置、現時点で特段の変

ワールド

欧州投資銀、豪政府と重要原材料分野で協力へ

ワールド

新たな米ロ首脳会談、「準備整えば早期開催」を期待=

ビジネス

米政権のコーヒー関税免除、国内輸入業者に恩恵もブラ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 7
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 8
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    経営・管理ビザの値上げで、中国人の「日本夢」が消…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 10
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中