ニュース速報

ワールド

米コロナ対策法案、来週中に議事運営進める=ペロシ下院議長

2021年01月29日(金)05時06分

米民主党のペロシ下院議長は28日、新型コロナウイルス対策法案について、来週中に議事運営を進める考えを示した。20日撮影(2021年 ロイター/ERIN SCOTT)

[ワシントン 28日 ロイター] - 米民主党のペロシ下院議長は28日、新型コロナウイルス対策法案について、来週中に議事運営を進める考えを示した。

財政調整措置(リコンシリエーション)の発動に必要となる予算決議の採決を行うとした上で、「必要であれば来週末までに予算決議を完了する」と表明した。

法案が財政調整措置の対象となった場合、フィリバスター(議事妨害)を免れ、過半数で可決することが可能になる。

これに先立ち、民主党上院トップのシューマー院内総務は、早ければ来週にも上院で新型コロナ対策法案の審議が始まるという見通しを示した。

「早急な回復と支援が求められており、どこを見渡しても警鐘が鳴っている」とした上で、共和党が応じない場合でも民主党は審議を進めると表明した。対策法案の中身については明言を避けた。

こうした中、ホワイトハウスは28日、バイデン大統領が提案する1兆9000億ドルの新たな新型コロナ対策法案の2分割を検討しているとの報道を否定した。

米政治メディアのポリティコは、バイデン政権が景気対策の迅速な上院通過を狙い、新型コロナワクチン接種や失業保険向けなどの資金を縮小し、法案を6000億ドルと8000億ドルに分割することを検討していると報じた。

国家経済会議(NEC)のディース委員長はツイッターへの投稿で「米国民が必要としているのは部分的な対策ではない。断片的な対応はできない」とし、分割案の可能性を否定した。

サキ大統領報道官も、国民や企業をパンデミック(世界的大流行)から救済することは党派的な動きではないと強調。「対策法案の分割は検討していない」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

利上げの可能性、物価上昇継続なら「非常に高い」=日

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中