ニュース速報

ワールド

米上院、コロナ救済法案可決に4─6週間=民主院内総務

2021年01月26日(火)09時29分

米上院民主党トップのシューマー院内総務は25日、新型コロナウイルス救済法案の包括的な合意は4─6週間先になる可能性があるとの見方を示した。昨年5月撮影(2021年 ロイター/ERIN SCOTT)

[ワシントン 25日 ロイター] - 米議会上院は2月上旬にトランプ前大統領の弾劾裁判が開始される前に新型コロナウイルス救済法案に含まれる案件のいくつかを可決させたい考えだが、上院民主党トップのシューマー院内総務は25日、包括的な合意は4─6週間先になる可能性があるとの見方を示した。

シューマー氏は「1カ月、もしくは1カ月半で可決できるよう努力する」と述べた。

バイデン氏は1兆9000億ドル規模の新型コロナ対策を打ち出しているが、昨年末の9000億ドルを含め、議会は既に4兆ドル規模のコロナ対策を承認しており、短期間に相次いで大規模なコロナ対策法案を承認することに一部の共和党議員は難色を示している。

バイデン氏は25日、コロナ対策に盛り込んだ1人当たり1400ドルの現金給付について、議会の支持を得るために対象者について交渉する用意があると表明した。一部の議員からは低所得者などに対象を絞るべきだとの声が出ている。

これに先立ち、民主党に近い無所属のアンガス・キング上院議員は、上院はトランプ前大統領の弾劾裁判が開始される2月上旬より前に新型コロナウイルス救済法案の可決を目指していると述べていた。

キング議員によると、上院は2月8日の週に開始される弾劾裁判までの今後2週間で法案を検討し、バイデン政権の承認を得る計画という。上院が2月8日までにバイデン氏の法案全てを可決する意向なのか、または一部のみなのかは不明。

バイデン政権は1兆9000億ドル規模の新型コロナ経済対策について民主、共和両党の議員と24日に電話協議を開き、最重要課題はワクチンの迅速な生産と効率的な分配だという点で一致した。

キング議員は24日の電話協議に参加しており、25日か26日にも協議が開催されるとした。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国財政政策、来年さらに積極的に 内需拡大と技術革

ワールド

トランプ氏、ウクライナ和平の進展期待 ゼレンスキー

ワールド

北朝鮮の金総書記、巡航ミサイル発射訓練を監督=KC

ビジネス

マクロスコープ:高市氏が予算案で講じた「会計操作」
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中