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原油先物は小幅上昇、中国指標や米原油在庫減で

2021年01月14日(木)17時46分

[シンガポール 14日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅上昇した。米原油在庫が5週連続で減少したことや、中国の原油輸入が旺盛だったことを示す指標が材料となった。ただ、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大が上値を抑えている。

0744GMT(日本時間午後4時44分)時点で北海ブレント先物は0.13ドル(0.2%)高の1バレル=56.19ドル。米WTI先物は0.20ドル(0.4%)高の53.11ドル。

中国税関総署が14日発表した統計によると、2020年の中国の原油輸入は7.3%増の5億4237万トン(日量1085万バレル)と、新型コロナウイルスの流行にもかかわらず、過去最高を記録した。

ANZ銀行のアナリストはレポートで「輸入需要は2021年も堅調だとみている。ただ、伸び率は昨年より小幅縮小するだろう」とした。

米エネルギー情報局(EIA)が13日発表した週間統計によると、原油在庫は予想以上に減少。製油所が処理量を昨年8月以来の高水準に増やす中、ガソリンと留出油の在庫は増加した。

オアンダのシニアアナリスト、ジェフリー・ハレ―氏は「中国の堅調な指標と、バイデン次期米大統領が打ち出す見通しの大規模経済対策により、原油価格の下落局面では多くの実需買いが現れるはずだ」と指摘した。

世界第2位の石油消費国の中国では、1日当たりのコロナ新規感染者数が約10カ月ぶりの大幅な増加を記録。黒竜江省は感染者数が3倍近くとなった。

また欧州各国も相次いで、新型コロナ感染拡大抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)の延長や制限措置の強化に動いている。

*内容を追加しました。

ロイター
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