ニュース速報

ワールド

バイデン氏、対中通商合意・制裁関税は当面継続へ=NYT

2020年12月03日(木)10時38分

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は2日、バイデン次期米大統領が、トランプ政権が中国と締結した米中通商合意第1弾の破棄に直ちに動くことはないと伝えた。写真は12月1日、地元デラウエア州で会見するバイデン氏。(2020年 ロイター/Leah Millis)

[2日 ロイター] - バイデン次期米大統領は、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が2日公表したインタビューで、新政権の外交政策について、トランプ政権が中国と締結した米中通商合意第1弾の破棄に直ちに動くことはなく、中国製品に対する制裁関税に関しても撤廃する措置をすぐに取るつもりもないと述べた。また、自身にとって最優先事項は、大統領就任前であっても、大規模な景気対策を議会で通過させることだと語った。

今年初めに米中が署名した第1弾の通商合意で、中国は2020年と21年に米国の製品やサービスの購入を少なくとも2000億ドル拡大することで合意。2500億ドル相当の中国製品に対する米国の25%の制裁関税と、中国の1000億ドル相当の米国製品に対する制裁関税は維持された。

バイデン氏は、NYTのコラムニストによるインタビューで、米国には中国との交渉で利用するレバレッジ(影響力)が必要と指摘。

「すぐに動くつもりはない。関税もそうだ。自分の選択肢に先入観をもたないつもりだ」と述べ「私の考えでは、(レバレッジを)まだ持っていない」と付け加えた。

バイデン政権では、知的財産の盗用やダンピング(不当廉売)、企業に対する不正な補助金支給、米企業から中国企業への技術移転の強要など、中国の「不適切な慣行」に対応する政策を進める方針を示した。

同時に国内で超党派でコンセンサスを形成し、政府主導で研究開発やインフラ、教育への投資を増やし、中国とよりうまく競合する必要があると強調。「まず第一に米国に投資し、懸命に戦う」意向を示した。

その上で、最善の対中国戦略は、同盟国と連携することだとの考えを示した。

中国外務省の華春瑩報道官は2日の記者向けブリーフィングでバイデン氏の発言について、「通商問題は相互尊重と平等な協議の精神で対処すべきだ」と述べ、米中間の貿易は互恵的であるべきとする立場を改めて示した。

バイデン氏はインタビューでイランについて、「核合意の厳格な順守」に回帰すれば制裁を解除するとの見解を維持した。

イランのザリフ外相は先月、バイデン政権が制裁を解除すれば、イランは2015年の核合意を完全に履行する方針を表明した。

バイデン氏は「同盟国やパートナーと協議し、イランの核関連活動抑制の強化・長期化、同国のミサイルプラグラムに対応する追加合意や交渉に関与していく」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ワールド

バイデン政権、1.9兆ドルの追加コロナ対策巡り与野

ワールド

米政権との良好な関係期待、イラン核問題で協議継続=

ビジネス

上海金融業界の有力者ら、証券取引所の構造改革を要請

ワールド

原油先物は下落、新型コロナ感染拡大で需要懸念高まる

MAGAZINE

特集:バイデン vs 中国

2021年1月26日号(1/19発売)

トランプよりむしろ手ごわい相手? 新・米大統領が習近平の強敵になる可能性

人気ランキング

  • 1

    あらゆる動物の急所食いちぎり去勢も? 地上最凶の動物「ラーテル」の正体

  • 2

    イラン最高指導者ハメネイ師関連サイト、トランプをドローンが狙う画像掲載

  • 3

    英変異株で致死率は65%も跳ね上がった 新局面を迎えた対コロナ戦争【コロナ緊急連載】

  • 4

    文在寅大統領の対日姿勢が柔軟路線に変わった理由

  • 5

    EU復帰はあり得ない──イギリスの将来を示すスイスの…

  • 6

    バイデン、分断の厳しさにさっそく直面 テキサス州「…

  • 7

    バイデン新大統領はとんでもない貧乏くじを引いてし…

  • 8

    日本食を芸術へと高める「ワサビ」の里 山と海をつ…

  • 9

    「中国に甘いバイデン」は誤解、対中改善しようにも…

  • 10

    新型コロナウイルス、重症化する人としない人は「口の…

  • 1

    バイデン新大統領はとんでもない貧乏くじを引いてしまった

  • 2

    あらゆる動物の急所食いちぎり去勢も? 地上最凶の動物「ラーテル」の正体

  • 3

    アイルランド母子施設で子供9000人死亡、発覚したきっかけは...

  • 4

    全てが期待以上のバイデン就任式に感じる1つの「疑念」

  • 5

    バイデン、トランプから「非常に寛大な」手紙受け取る

  • 6

    米大統領就任式を前に州兵の戦闘用車両「ハンビー」…

  • 7

    議会突入の「戦犯」は誰なのか? トランプと一族、…

  • 8

    去りゆくトランプにグレタがキツいお返し「とても幸…

  • 9

    共和党重鎮マコネル、弾劾裁判の準備にトランプに2週…

  • 10

    イラン最高指導者ハメネイ師関連サイト、トランプを…

  • 1

    「小さな幽霊」不法出稼ぎタイ人、韓国で数百人が死亡 

  • 2

    新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?

  • 3

    バイデン新大統領はとんでもない貧乏くじを引いてしまった

  • 4

    マジックマッシュルームを静脈注射した男性が多臓器…

  • 5

    あらゆる動物の急所食いちぎり去勢も? 地上最凶の…

  • 6

    世界で「嫌われる国」中国が好きな国、嫌いな国は?

  • 7

    ビットコイン暴落、投資家は「全てを失う覚悟を」(…

  • 8

    アイルランド母子施設で子供9000人死亡、発覚したき…

  • 9

    北極の成層圏突然昇温により寒波襲来のおそれ......2…

  • 10

    全てが期待以上のバイデン就任式に感じる1つの「疑念」

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

2021年 最新 証券会社ランキング 投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!