ニュース速報

ワールド

トランプ陣営、ウィスコンシン州の大統領選結果巡り提訴

2020年12月02日(水)14時08分

 12月1日、トランプ米大統領(写真)の選挙陣営は、ウィスコンシン州での米大統領選の結果に異議を唱え、同州最高裁判所に提訴した。写真はワシントンで11月撮影(2020年 ロイター/Hannah McKay)

[ワシントン 1日 ロイター] - トランプ米大統領の選挙陣営は1日、ウィスコンシン州での米大統領選の結果に異議を唱え、同州最高裁判所に提訴した。

声明で、本日の訴訟には不在者投票の封筒に関する違法な変更、必要な申請書を伴わない投票用紙の集計、違法な投票イベントの開催など違法性を示す事例が含まれているとした。

ウィスコンシン州では人口の多いミルウォーキー郡とデーン郡で実施された票の再集計の結果、トランプ大統領に得票数2万票以上の差をつけ民主党のバイデン前副大統領の勝利が確定。同州のエバーズ知事は前日30日、バイデン氏を同州の大統領選勝者と認定した。

一方、トランプ大統領の元弁護士シドニー・パウエル氏は、トランプ氏をウィスコンシン州の勝者と宣言するよう求めて連邦裁判所に訴えを起こした。

ただ、この訴えの原告に名前が挙げられた一人はロイターに対し「弁護士と一度会話し、それは興味深い、また連絡をくれと言っただけだ。勝手に原告に加えられた」と述べた。

パウエル氏はこれについて、誤解があったとし、適切に対応すると述べた。同氏はトランプ大統領の敗北を説明するのに様々な陰謀説を持ち出し、弁護団を解任された経緯がある。

選挙の結果を巡るトランプ大統領の異議申し立ては法廷では成功していないものの、世論調査によると共和党支持者の多くは選挙が公正に行われなかったと考えており、政治的には大統領にある程度プラスになっているもようだ。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

韓国、ウォン安への警戒強める 企画財政相「必要なら

ワールド

マクロスコープ:意気込む高市氏を悩ませる「内憂外患

ワールド

ドイツ、連邦・州のドローン防衛を統合 ベルリンに初

ビジネス

次期FRB議長は「大幅利下げを信じる人物」=トラン
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    【銘柄】「日の丸造船」復権へ...国策で関連銘柄が軒…
  • 8
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 9
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 10
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 5
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 10
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中