ニュース速報

ワールド

米上院、最高裁判事にバレット氏承認 ホワイトハウスで祝賀式典

2020年10月27日(火)13時07分

 10月26日、米上院は、トランプ大統領が連邦最高裁判所判事に指名したエイミー・バレット氏を賛成多数で承認した。米首都ワシントンで21日、代表撮影(2020年 ロイター)

[ワシントン 26日 ロイター] - 米上院は26日、トランプ大統領が連邦最高裁判所判事に指名したエイミー・バレット氏を賛成多数で承認した。最高裁の保守化が進むことになり、11月3日の大統領選を前にトランプ氏にとって大きな政治的勝利となった。

採決結果は賛成52、反対48。民主党議員は全員反対票を投じた。共和党からはスーザン・コリンズ議員が反対に回った。

トランプ氏は大統領選前のバレット氏承認を推し進めてきた。同氏が承認されたことで、最高裁判事9人のうち6人が保守派となる。

ホワイトハウスでは、バレット氏の指名承認を祝う式典が開かれ、トランプ大統領は「バレット家は米国民の心をつかんだ。女性にとって真のパイオニアだったルース・ベイダー・ギンズバーグ判事の後をバレット判事が継ぐのは、全くふさわしいことだ」と強調した。

バレット氏を巡っては、1カ月ほど前にも連邦最高裁判事への指名を発表する式典がホワイトハウスで開かれたが、式典出席者が相次いで新型コロナウイルスに感染する事態を招いた。

今回の式典では、前回と比べるとマスクを着用している人が増え、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保するため椅子が離れて置かれた。式典にはバレット氏の最高裁判事指名に賛成した共和党上院議員が複数出席したが、コロナ感染への警戒から8月以降、ホワイトハウスを訪れていない上院のマコネル共和党院内総務の姿は見られなかった。

式典では、保守派のクラレンス・トーマス最高裁判事の進行でバレット氏の宣誓式が行われた。

バレット氏は、トランプ大統領や政治的手続きから独立した形で職務を遂行すると宣言。「私が今夜、厳粛に行った宣誓は、私が公平に職務を行い、政治的な会派や私自身の志向から独立することを意味する」と語った。

27日にはロバーツ最高裁長官が最高裁でバレット氏の宣誓式を執り行う予定。

*ホワイトハウスでの式典の模様を追加しました

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、シリアでIS拠点に大規模空爆 米兵士殺害に報復

ワールド

エプスタイン文書公開、クリントン元大統領の写真など

ワールド

アングル:失言や違法捜査、米司法省でミス連鎖 トラ

ワールド

アングル:反攻強めるミャンマー国軍、徴兵制やドロー
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 4
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 5
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 6
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 7
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 8
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中