ニュース速報

ワールド

ナゴルノ紛争の和平合意期待後退、現地で再び激しい戦闘

2020年10月23日(金)07時56分

10月22日、アゼルバイジャンとアルメニアが係争地ナゴルノカラバフを巡り、23日に予定される米首都ワシントンでの協議を通じて和平に合意するとの期待が後退している。現地で再び激しい戦闘が発生したためだ。写真は兵器の破片。ナゴルノカラバフで20日撮影(2020年 ロイター)

[バクー/エレバン 22日 ロイター] - アゼルバイジャンとアルメニアが係争地ナゴルノカラバフを巡り、23日に予定される米首都ワシントンでの協議を通じて和平に合意するとの期待が後退している。現地で22日、再び激しい戦闘が発生したためだ。

ポンペオ米国務長官が23日にアゼルバイジャン、アルメニア両国の外相と会談する予定。これまで和平仲介に携わってきたロシアのプーチン大統領も、米政府による仲介支援を望んでいる。

ただナゴルノカラバフ周辺では、複数の地点で戦闘が起きたもようだ。アゼルバイジャンは、アルメニア側がアゼルバイジャン領内3カ所に3発の弾道ミサイルを発射したと発表。アルメニアはこれを否定した。

一方でアルメニア系住民が実効支配するナゴルノカラバフ自治州は、州内が爆撃を受けたと主張した。

9月27日に始まった両国の衝突により、これまでに数百人が死亡。トルコやロシアを巻き込んだより大規模な紛争に発展し、アゼルバイジャンの石油や天然ガスを輸送するパイプラインが破壊されかねないとの懸念が浮上している。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国スマホ販売、第1四半期はアップル19%減 20

ビジネス

英インフレ率目標の維持、労働市場の緩みが鍵=ハスケ

ワールド

ガザ病院敷地内から数百人の遺体、国連当局者「恐怖を

ワールド

ウクライナ、海外在住男性への領事サービス停止 徴兵
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 3

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバイを襲った大洪水の爪痕

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    冥王星の地表にある「巨大なハート」...科学者を悩ま…

  • 9

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 10

    ネット時代の子供の間で広がっている「ポップコーン…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 7

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中