ニュース速報

ワールド

米大統領選、両候補が激戦州で集会 期日前投票呼び掛け

2020年10月19日(月)10時51分

 米大統領選の共和党候補、トランプ大統領と民主党候補のバイデン前副大統領は18日、激戦州のネバダ州とノースカロライナ州でそれぞれ集会を開き、早めの投票を呼び掛けた。写真は9月29日に行われた1回目のテレビ討論会での両候補(2020年 ロイター/Brian Snyder)

[ラスベガス/ダラム(米ノースカロライナ州) 18日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補、トランプ大統領と民主党候補のバイデン前副大統領は18日、激戦州のネバダ州とノースカロライナ州でそれぞれ集会を開き、早めの投票を呼び掛けた。

フロリダ大学の「米選挙プロジェクト」の集計によると、すでに2770万人が郵送か投票所に出向いて期日前投票を済ませた。期日前投票数が記録的に増えている背景には、新型コロナウイルス感染が収束しない中で投票日当日の投票所の混雑を避けたい有権者の心理がある。

すでに登録有権者の2割に当たる140万人が投票済みのノースカロライナ州ではこの日、バイデン氏が集会で聴衆に「きょう投票を」と呼び掛けた。

バイデン氏はまた、新型コロナの流行状況が「好転した」と主張するトランプ氏を批判。米国での新規感染ペースが数カ月ぶり高水準に達したことに触れ、「状況は悪化している。トランプ氏はコロナに関してわれわれに嘘をつき続けている」と述べた。

バイデン氏が副大統領候補に指名したハリス上院議員は、スタッフの新型コロナ感染を受けて週末の対面イベントを見合わせたが、19日からは選挙活動を再開する。陣営によると、18日時点でハリス氏のコロナ検査は陰性だった。

ハリス氏は19日、この日から投票所での期日前投票が始まるフロリダ州を訪れる。

一方、トランプ氏は18日、前回大統領選で僅差で民主党に奪還されたネバダ州を訪問。同州では17日から投票所での期日前投票が始まった。

教会にはめったに行かないトランプ氏だが、この日はラスベガスの教会で礼拝に参加。教会内でもマスクをしなかった。

陣営によると、トランプ氏は22日にフロリダで開催される大統領候補討論会まで、アリゾナ州やノースカロライナ州での遊説を含め、毎日選挙活動を続ける予定。

世論調査では、トランプ氏は全米でも激戦州でも支持率でバイデン氏に負けているが、バイデン陣営の選対本部長は、絶対に勝たなければならない州で接戦となっているため、気は抜けないとの見解を示した。

トランプ氏は17日にミシガン州を訪問。集会では、新型コロナ対策で厳格な規制を導入した同州のウィットマー知事(民主党)をあらためて批判し、同知事の拉致を企てた疑いで13人が今月逮捕された事件については問題視せず、「できれば早く知事を追い出そう」と述べた。聴衆はこれに応じて、「知事を収監しろ」と何度も叫んだ。

ウィットマー知事は17日のNBCの番組で、トランプ氏の発言は「極めて不快で危険」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米国民、「大統領と王の違い」理解する必要=最高裁リ

ワールド

ロシアの26年予算案は「戦時予算」、社会保障費の確

ビジネス

米8月小売売上高0.6%増、3カ月連続増で予想上回

ワールド

トランプ氏、豪首相と来週会談の可能性 AUKUS巡
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 2
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがまさかの「お仕置き」!
  • 3
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 6
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 7
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 8
    「なにこれ...」数カ月ぶりに帰宅した女性、本棚に出…
  • 9
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中