ニュース速報

ワールド

インドネシア、2020年の成長率予想引き下げ 最大1.7%縮小へ

2020年09月22日(火)17時59分

 インドネシアのスリ・ムルヤニ・インドラワティ財務相(写真)は9月22日、2020年の国内総生産(GDP)成長率見通しをマイナス1.7%─マイナス0.6%に引き下げたと明らかにした。写真はハンブルクで2017年6月撮影(2017年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[ジャカルタ 22日 ロイター] - インドネシアのスリ・ムルヤニ・インドラワティ財務相は22日、2020年の国内総生産(GDP)成長率見通しをマイナス1.7%─マイナス0.6%に引き下げたと明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大が響き、従来より大幅な縮小になると見込む。

従来はマイナス1.1%─プラス0.2%を予想していた。

同相によると、第3・四半期のGDP見通しの範囲をマイナス2.1%─横ばいからマイナス2.9%─マイナス1%に引き下げたほか、第4・四半期もマイナス成長が続く可能性があることが、新たな年間見通しに反映された。

インドネシアの第2・四半期GDPは前年比5.32%減と、1999年以来初のマイナス成長を記録した。

同相はオンラインの記者会見で「第3・四半期は改善がみられ、景気回復が見込めるが、まだ非常に早期で脆弱であり、警戒が必要だ」とした。8月のデータに基づくと、一部部門の回復は停滞していると説明した。

首都ジャカルタで再導入した行動制限が経済をあまり混乱させないことを望むと述べ、政府は景気支援に向けた財政支出の加速に「全力を挙げる」と強調した。

同国の新型コロナウイルス感染者は21日に4176人増と、1日の増加数としては過去最大を更新した。感染者は累計24万8852人に上り、9677人が死亡している。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

インフレ上振れにECBは留意を、金利変更は不要=ス

ワールド

中国、米安保戦略に反発 台湾問題「レッドライン」と

ビジネス

インドネシア、輸出代金の外貨保有規則を改定へ

ワールド

野村、今週の米利下げ予想 依然微妙
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 2
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    『ブレイキング・バッド』のスピンオフ映画『エルカ…
  • 10
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中