ニュース速報

ワールド

NZ中銀、資産買い入れ拡大 マイナス金利の可能性示唆

2020年08月12日(水)15時42分

 8月12日、ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は、政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを0.25%に据え置く一方、大規模資産買い入れ(LSAP)プログラムを最大1000億NZドル(653億9000万米ドル)に拡大すると発表した。写真はニュージーランドで2017年7月撮影(2020年 ロイター/David Gray)

[ウェリントン/シドニー 12日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は12日、政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを0.25%に据え置く一方、大規模資産買い入れ(LSAP)プログラムを最大1000億NZドル(653億9000万米ドル)に拡大すると発表した。

ロイター調査では、エコノミスト全員が金利据え置きを予想していた。LSAPの規模はこれまで600億NZドルだった。買い入れ期限も2022年半ばまでに延長した。

政策決定委員会は、追加の金融政策パッケージを引き続き準備する必要があると表明。これにはマイナス金利も含まれ、外国資産の購入も依然として選択肢だとした。

キャピタル・エコノミクスのベン・ウディ氏は「NZ中銀はマイナス金利導入に向けこれまでで最も明確なメッセージを送った」と指摘。

「われわれは依然として、NZ中銀はマイナス金利導入を来年まで待つと予想しているが、後ずれするより前倒しされる可能性のほうが高い」と述べた。

中銀発表を受け、NZドルは0.5%下落した。

ニュージーランドでは11日、同国最大都市オークランドで4人の新型コロナウイルス感染が確認され、移動制限が再導入された。同国でコロナ感染者が出るのは100日超ぶり。[nL4N2FD2OA]

NZ中銀は会合後の声明文で「公衆衛生面の不透明感を踏まえると、われわれの基本的な経済シナリオには引き続き下振れリスクがある」と指摘した。

政策委メンバーは、資産買い入れのペースや内容を調整する柔軟性を保持すべきとの見方で一致。

「将来の金利引き下げもしくはマイナス金利は、融資促進策によって補完された場合、必要に応じて拡大したLSAPに加えて金融刺激を行う効果的な方法を提供する可能性がある、との見方で政策委は一致した」とした。

ANZ銀行のチーフエコノミスト、シャロン・ゾルナー氏は「昨夜の悪いニュースで不透明感は増したものの、来年の追加利下げの可能性を引き下げるには至っていない」と述べた。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、アンソロピック技術の使用停止指示 「サ

ワールド

アングル:5年目迎えたウクライナ戦争、戦車が消えド

ビジネス

パラマウント、WBD買収へ 第3四半期完了の見通し

ビジネス

米国株式市場=下落、ダウ521ドル安 イラン緊迫や
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力空母保有国へ
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    ウクライナが国産ミサイル「フラミンゴ」でロシア軍事工場を攻撃...「着弾の瞬間」を捉えた衝撃映像を公開
  • 4
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 5
    がん治療の限界を突破する「細菌兵器」は、がんを「…
  • 6
    「努力が未来を重くするなら、壊せばいい」──YOSHIKI…
  • 7
    トランプがイランを攻撃する日
  • 8
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 9
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 10
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 3
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 6
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 7
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 8
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 9
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中