ニュース速報

ワールド

全国民マスク着用なら4─8週間以内に感染抑制可能=米CDC所長

2020年07月15日(水)07時56分

 7月14日、米疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド所長は、新型コロナウイルス感染予防のために米国民全てがマスクを着用すれば、現在の感染拡大を4─8週間以内に抑え込むことができるとの考えを示した。写真は8日、ニュージャージー州のエッジウォーターでショッピングモールに並ぶ人々(2020年 ロイター/Mike Segar)

[14日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド所長は14日、新型コロナウイルス感染予防のために米国民全てがマスクを着用すれば、現在の感染拡大を4─8週間以内に抑え込むことができるとの考えを示した。

医学雑誌ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(JAMA)とのオンラインインタビューで述べた。

レッドフィールド氏は、マスク着用は公衆衛生上の問題であり、政治問題化されていることが残念だとも述べた。

「トランプ大統領とペンス副大統領のマスク着用姿を見るのをうれしく思う」と述べ、「トランプ氏とペンス氏は立場上、着用の必要がないことを容易に正当化できるが、両氏は模範を示す必要がある」との見方を示した。

CDCは14日に公表した報告書で、政府が4月にマスク着用を推奨して以降、大半の国民がマスクを着用していると明らかにした。

調査は、約800人の成人を対象に4月と5月にネットで行った。それによると、4月のマスク着用推奨から数日後、国民の61.9%が外出の際にマスクを着用した。さらに、その1カ月後にこの割合は76.4%に上昇した。

4月から5月にかけて着用した人の割合が特に伸びたのは、非ヒスパニック系の白人(54.3%から75.1%に上昇)、65歳以上の人(36.6%から79.2%)、中西部の人(43.7%から73.8%)だった。

4月にCDCがマスク着用を米国民に推奨した際にトランプ氏は、「着けたい人が着ければよい」と述べ、自身は着用しない意向を表明していた。ただ、先週ワシントン郊外の米軍医療施設を視察した際、公の場で初めてマスクを着用した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア高官、和平案巡り米側と接触 協議継続へ=大統

ワールド

ゼレンスキー氏、和平巡る進展に期待 28日にトラン

ワールド

前大統領に懲役10年求刑、非常戒厳後の捜査妨害など

ワールド

中国、米防衛企業20社などに制裁 台湾への武器売却
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 5
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 6
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 7
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 8
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 10
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中