ニュース速報

ワールド

ソウル市長の遺体発見、謝罪のメモ残し自殺か 元秘書がセクハラで告訴

2020年07月10日(金)14時47分

韓国警察は10日、韓国警察は10日、行方不明となっていたソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長(64)が遺体で発見されたと発表した。写真は2011年11月、ソウルで撮影(2020年 ロイター/Lee Jae-Won)

[ソウル 10日 ロイター] - 韓国警察は10日、行方不明となっていたソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長(64)が遺体で発見されたと発表した。死因は明らかになっていないが、事件性はなく自殺とみられている。

市当局は遺族の許可を得て、市長が残したメモを公表。それには「皆に謝罪する。また人生を通じて、共にいた全ての人に感謝する。苦痛しか与えることができなかった家族には大変申し訳なく思う」と記されていた。

聯合ニュースは市長の元秘書がセクハラを受けたとして8日に市長を告訴したと報じているが、メモには訴訟に対する言及はなかった。

市長の突然の死に、多くのソウル市民は動揺を隠せない。ある女性は「市長の業績は尊敬していたが、セクハラ疑惑には幻滅した。それが事実かどうかはわからないが、死を選ぶのは無責任ではないか。被害者に二次的な苦痛を与える」と述べた。

与野党双方の議会幹部や、韓国駐在のハリス米大使らは弔意を表した。

朴氏は2011年からソウル市長を務め、2022年の大統領選挙のリベラル派候補者としても名前が挙がっていた。

警察によると、9日午後5時過ぎ、市長の所在が分からなくなったと娘からの通報を受けた。市長はこの日午前に予定されていた会議をキャンセルし、午前10時40分ごろに黒い帽子とリュックサックを身に着けて公邸を出たという。

警察は市長の携帯電話の信号が最後に探知されたソウル市北部ソンブクトン付近を捜索し、深夜にソウル市中心部から数分の北岳山で遺体を発見した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独コメルツ銀、第3四半期は予想に反して7.9%最終

ビジネス

グーグル、ドイツで過去最大の投資発表へ=経済紙

ビジネス

午後3時のドルは153円後半、9カ月ぶり高値圏で売

ワールド

英で年金引き出し増加、今月の予算案発表で非課税枠縮
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイロットが撮影した「幻想的な光景」がSNSで話題に
  • 4
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 5
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 6
    カナダ、インドからの留学申請74%を却下...大幅上昇…
  • 7
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 8
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中