ニュース速報

ワールド

中国、カナダに一段の措置も 対中圧力は「失敗する運命」

2020年07月07日(火)03時01分

中国の香港国家安全維持法(国安法)施行を背景にカナダが香港との犯罪引き渡し条約を停止したことを受け、中国は6日、一段の措置を講じる権利があるとし、中国に対する圧力は「失敗する運命にある」との見方を示した。北京のカナダ大使館で昨年1月撮影(2020年 ロイター/THOMAS PETER)

[北京 6日 ロイター] - 中国の香港国家安全維持法(国安法)施行を背景にカナダが香港との犯罪引き渡し条約を停止したことを受け、中国は6日、一段の措置を講じる権利があるとし、中国に対する圧力は「失敗する運命にある」との見方を示した。

中国外務省の趙立堅報道官は定例会見で、一段と措置を講じる可能性について言及した。中国当局はカナダ人2人をスパイ罪で起訴したほか、キャノーラ(菜種)輸入を停止した。

また在カナダの中国大使館はこの日公表した声明で、カナダ政府に対し「間違いを訂正し」、中国への内政干渉を止めるよう要請。「一握りの西側諸国による誤った措置」が国安法に影響を与えることはないとし、「香港に関連する問題を口実に中国に圧力をかける試みは、時代の流れに完全に逆行しており、無駄な抵抗をして自分を傷つけるかの如く失敗する運命にある」とした。

これとは別に、在カナダの中国大使館は同日、中国国民に対し、カナダに渡航する際は警戒を怠らないよう促した。法執行当局による「頻繁な暴力行為」が理由という。

同大使館はメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」への投稿で、現地の治安状況に注意する必要があるとした。ただ、暴力行為の具体例は挙げていない。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

インフレ抑制へ当面の金利据え置き必要=米ダラス連銀

ビジネス

グーグル、水力発電の電力購入契約 30億ドル

ビジネス

日経平均は小幅続伸で寄り付く、米半導体株高が支え 

ビジネス

英財務相、金融業界の規則緩和さらに推進へ 「成長を
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パスタの食べ方」に批判殺到、SNSで動画が大炎上
  • 2
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 3
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 4
    「このお菓子、子どもに本当に大丈夫?」──食品添加…
  • 5
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機…
  • 6
    約3万人のオーディションで抜擢...ドラマ版『ハリー…
  • 7
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中…
  • 8
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 9
    「巨大なヘラジカ」が車と衝突し死亡、側溝に「遺さ…
  • 10
    「オーバーツーリズムは存在しない」──星野リゾート…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 5
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 9
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中