ニュース速報

ワールド

米上院の超党派議員、コロナ後見据えたパンデミック対策法案を発表

2020年05月29日(金)08時27分

米上院の超党派の議員らは28日、新型コロナウイルスに続く新たな感染症の世界的大流行(パンデミック)に備える措置を定めた総額30億ドルの法案を提出したと発表した。写真はマルコ・ルビオ(左)とジム・リッシュ両議員。2017年6月撮影(2020年 ロイター/Aaron P. Bernstein)

[ワシントン 28日 ロイター] - 米上院の超党派の議員らは28日、新型コロナウイルスに続く新たな感染症の世界的大流行(パンデミック)に備える措置を定めた総額30億ドルの法案を提出したと発表した。国内の防疫体制再構築や世界的なワクチン開発、他国の保健システム構築の支援に予算を投じる内容。

上院外交委員会のジム・リッシュ委員長(共和党)と民主党委員のクリス・マーフィー、ベン・カーディン両議員が先週、共同で提出した。

上院筋は、トランプ米大統領の新型コロナ対応への批判を踏まえたものではないと述べた。

リッシュ議員は声明で、「世界保健安全保障・外交法」と呼ばれる同法案は、国際的保健安保に向けた慎重に調整されたアプローチの第一歩になると指摘。

マーフィー議員はロイターの電話取材に応じ「現在の危機の収束を待ってから世界の公共保健インフラを再構築するような余裕はない。次のパンデミックは今冬にもわれわれの身に降りかかる可能性がある」と強調した。

法案はトランプ大統領に対し、世界保健安保の戦略を策定し、国務省内に世界保健安保・外交の調整役ポストを設けることを求めるほか、国家安全保障委員会(NSC)内にも国際保健問題担当の上級職を任命するよう促している。

世界保健機構(WHO)への言及はない。トランプ大統領はWHOが中国寄りだと批判し、資金拠出停止を恒久化する可能性もあると警告している。[nL4N2D113S]

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB、金利の選択肢をオープンに=仏中銀総裁

ワールド

ロシア、東部2都市でウクライナ軍包囲と主張 降伏呼

ビジネス

「ウゴービ」のノボノルディスク、通期予想を再び下方

ビジネス

英サービスPMI、10月改定値は52.3 インフレ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中