ニュース速報

ワールド

ドイツ、欧州31カ国の渡航制限解除を検討 6月中旬めどに

2020年05月27日(水)00時28分

ドイツ政府が新型コロナウイルス流行を受けて導入した欧州31カ国への渡航制限を6月中旬に解除することを検討している。政府筋が明らかにした。ベルリンの空港で20日撮影(2019年 ロイター/FABRIZIO BENSCH)

[ベルリン 26日 ロイター] - ドイツ政府が新型コロナウイルス流行を受けて導入した欧州31カ国への渡航制限を6月中旬に解除することを検討している。政府筋が明らかにした。また報道によると、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)措置の緩和も6月29日に1週間前倒しされる可能性がある。

行動規制を緩和しつつあるドイツでは大規模な感染拡大が再発生しておらず、メルケル首相は各州とさらなる規制緩和について協議している。

政府筋によると、内閣は27日に欧州各国への渡航勧告を6月15日に引き下げる可能性があるという。低水準の感染率が続くことなどが条件で、欧州連合(EU)の26カ国に加え、英国、アイスランド、ノルウェー、スイス、リヒテンシュタインが引き下げ対象になる。

これにより、対象国からの渡航制限引き上げにも道が開かれることになるが、バイエルン州のソーダー首相は観光客受け入れの早期再開には反対を表明。イタリア、スペイン、フランスなどはドイツと比べて感染者数が大きく異なるとし、連邦政府に慎重に検討するよう求めた。

国内法では、州は実施する措置について独自に決定できる。

一方、ビルト紙によると、メルケル首相は州からの圧力を受け、社会的距離に関する措置の緩和を従来の7月5日から6月29日に早めることで合意したという。政府はコメントに応じていない。

ロベルト・コッホ研究所によると、26日時点の新たな国内感染者数は432人増の17万9002人。死者は45人増の8302人。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB追加利下げは慎重に、金利「中立水準」に近づく

ビジネス

モルガンS、米株に強気予想 26年末のS&P500

ワールド

ウクライナ、仏戦闘機「ラファール」100機取得へ 

ビジネス

アマゾン、3年ぶり米ドル建て社債発行 120億ドル
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 7
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 8
    経営・管理ビザの値上げで、中国人の「日本夢」が消…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    反ワクチンのカリスマを追放し、豊田真由子を抜擢...…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 10
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中