ニュース速報

ワールド

フランスの新型コロナ景気対策は4500億ユーロ規模=経財相

2020年05月25日(月)18時44分

 5月25日、フランスのルメール経済・財務相は、新型コロナウイルス危機を受けて政府が実施した景気対策の規模が4500億ユーロ、GDPの20%相当であることを明らかにした。BFMテレビに対し述べた。写真は7日、パリで撮影(2020年 ロイター/ Christophe Archambault)

[パリ 25日 ロイター] - フランスのルメール経済・財務相は25日、新型コロナウイルス危機を受けて政府が実施した景気対策の規模が4500億ユーロ(4900億ドル)、国内総生産(GDP)の20%相当であることを明らかにした。BFMテレビに対し述べた。

仏政府は3月以降、雇用調整助成措置や融資保証、中小企業向けの税制等の支援措置を講じてきた。

ルメール氏は、3000億ユーロを上限とした政府の融資保証について、借り手が破産し、政府保証の活用が必要になった場合は予算に直接影響を及ぼすと述べた。

これまで新型コロナ危機向けの予算として組んでいるのは1100億ユーロだが、この数字は6月10日に補正予算として改めて示すと説明した。

一時帰休の従業員に賃金の70%を政府が補填する措置については、これまで対象者全員に実施してきたとしたうえで、今後は徐々に縮小する見通しを示した。

政府はすでに新型コロナ危機で特に深刻な打撃を受けた観光業への支援措置を講じている。26日には自動車業界向けの支援措置を発表し、6月の補正予算発表までに航空業界への支援策も公表する予定。

ルメール氏は、マクロン大統領が発表する自動車業界向けの「強力な対策」は需要を喚起する一方で、自動車メーカーに国内生産の一部再配置を求める内容になると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=小反発、ナスダック最高値 決算シーズ

ワールド

トランプ氏、ウクライナ兵器提供表明 50日以内の和

ワールド

ウへのパトリオットミサイル移転、数日・週間以内に決

ワールド

トランプ氏、ウクライナにパトリオット供与表明 対ロ
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中にまさかの居眠り...その姿がばっちり撮られた大物セレブとは?
  • 2
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機」に襲撃されたキーウ、大爆発の瞬間を捉えた「衝撃映像」
  • 3
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別「年収ランキング」を発表
  • 4
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    【クイズ】次のうち、生物学的に「本当に存在する」…
  • 7
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 10
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 9
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 10
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中