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NY州など米国で外出禁止相次ぐ、人口の4分の1に影響

新型コロナウイルスの感染が拡大する米国で20日、ニューヨーク州、イリノイ州、コネティカット州が住民に外出禁止令を出した。写真は人気のないサンフランシスコのエンバカデロセンター。3月19日撮影(2020年 ロイター/Kate Munsch)
[20日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染が拡大する米国で20日、ニューヨーク州、イリノイ州、コネティカット州が住民に外出禁止令を出した。
19日のカリフォルニア州に続く前例のない措置で、米国人口の4分の1近く、7500万人以上の生活に影響が出る。ニュージャージー州のフィル・マーフィー知事も24時間以内に同様の命令を出す意向を示している。
イリノイ州のJ.B.プリツカー知事は「数万人の命が失われるのを避けるため、われわれは即刻、屋内退避を命じなければならない」と語った。
ほぼすべての事業所が閉鎖を命じられるともに、食料品や医薬品の買い物、ガソリンスタンドでの給油、「重要な用事」以外は屋内にとどまることが求められる。
これから命令を出す予定のニュージャージーを含め、5州の経済規模は全米の約31%を占める。
米国内の感染者は20日夜の時点で1万8000人を超え、少なくとも250人が死亡した。ニューヨーク州は8000人近くの感染を確認、39人が死亡した。感染者の半分以上をニューヨーク市が占める。
カリフォルニア州は1200人近くが感染、死者は少なくとも23人。イリノイ州では585人の感染が確認され、5人が死亡している。
デブラジオ・ニューヨーク市長はMSNBCとのインタビューで「トランプ大統領は存在感がない」とし、明確な計画を示していないと批判。トランプ氏が軍を投入しない限り、ニューヨークの病院では数週間以内に医療用品が不足する可能性があると述べた。
また、米連邦航空局(FAA)は、従業員に新型コロナの陽性が判明したことを受け、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港の航空管制塔を一時閉鎖したことを明らかにした。残りのスタッフは空港内の別の場所から業務を続けるという。
*内容を更新しました。
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