ニュース速報

ワールド

IMF春季会合、規模縮小かテレビ会議に変更も=関係筋

2020年02月27日(木)10時07分

 2月26日、国際通貨基金(IMF)と世界銀行は、4月に予定される春季会合について、規模を制限するか、テレビ会議に変更する可能性を検討している。米首都ワシントンで2018年9月撮影(2020年 ロイター/Yuri Gripas)

[ワシントン 26日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)と世界銀行は、4月に予定される春季会合について、規模を制限するか、テレビ会議に変更する可能性を検討している。関係者が明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大を受けて両組織内で懸念が強まっているためだという。

春季会合は4月17─19日に予定されており、各国の政府、メディア、企業、市民団体の関係者など1万人程度が米首都ワシントンの会場に集まる見込みとなっている。

189加盟国からの参加者の濃厚接触によって新型ウイルスによる肺炎の流行を助長する可能性があるとの懸念が両組織内で強まった。

両組織と加盟国政府の関係者らは、春季会合の中止を検討するのは時期尚早だが、実施方法の変更に関して複数の選択肢を検討していると述べた。決定はまだ下されておらず、今後のウイルス封じ込めの取り組みに基づく判断になるとしている。

選択肢には、関連会合の数の削減や外部イベントの中止、ワシントン入りする各国代表の人数制限が含まれている。また、会合の規模は縮小せずに、テレビ会議システムを使った「バーチャル」会合に切り替える可能性も検討されている。

IMF内の検討状況に詳しいある関係者は「重要会合のバーチャル開催がうまく機能するかどうかを試すことは、大きなメリットがあると考える人が多い」と述べた。

IMFと世銀はロイターの問い合わせに対し、「数日内に春季会合の規模や範囲に関する決定が下されると見込む」と回答した。

IMFと世銀は2001年9月11日の米ニューヨークとワシントンでの同時多発攻撃を受け、同月にワシントンで予定されていた秋の年次総会を中止し、同年11月にカナダのオタワで代替開催した。両組織の内部規定によると、年次総会はテレビではなく対面で行う必要がある。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

北朝鮮が弾道ミサイル、日本のEEZ外に落下したとみ

ワールド

米主要空港で最大10%減便へ 政府閉鎖長期化で 数

ワールド

高市政権にふさわしい諮問会議議員、首相と人選=城内

ワールド

トランプ氏「イランが制裁解除を打診」
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 5
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 6
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 9
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 10
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中