ニュース速報

ワールド

英首相、内閣改造でジャビド財務相更迭 後任にスナク副大臣

2020年02月14日(金)06時50分

英国のジョンソン首相が13日、内閣改造を行い、ジャビド財務相(写真)を事実上更迭した(2020年 ロイター/TOBY MELVILLE)

[ロンドン 13日 ロイター] - 英国のジョンソン首相が13日、内閣改造を行い、ジャビド財務相を事実上更迭した。欧州連合(EU)を巡る方針を浸透させることを狙った人事刷新で、首相は自らの求心力を高めたい意向だ。

ジャビド氏の後任には、首相に近いリシ・スナク財務副大臣を昇格させる。

関係筋によると、ジョンソン首相は今回の内閣改造で、ジャビド氏の側近を解任し、首相の顧問に交代させるよう指示。ジャビド氏は「首相が示した条件は受け入れられなかったため、辞任するしか選択肢はないと考えた」と記者団に述べた。

首相報道官は、首相と財務相に諮問する経済チームを設置したと明かした。

後任のスナク氏はゴールドマン・サックスでの勤務経験がり、保守党内ではジョンソン氏のEU離脱後の方針に沿った政策運営を進めるとみられている。

財務相交代を受け、英ポンドは一時、約0.6%高の1.3045ドルに上昇。対ユーロでも一時0.7%上げた。来月示される予算案がより拡張的になる道が開けたとの見方が強まった。

また、ジョンソン首相はスミス北アイルランド相を交代させたほか、ビリアーズ環境・食料・農村相も更迭。民間企業相はレッドソム氏に代わりシャーマ国際開発相を充てた。新たな国際開発相にはトレベリヤン防衛担当相を起用した。

ラーブ外相やパテル内務相などの主要閣僚は留任させた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

日米首脳が電話会談、日中関係の悪化後初めて 高市氏

ワールド

パレスチナ、過去最悪の経済崩壊 22年分の発展が帳

ワールド

中国の新規石炭火力許可、25年は4年ぶり低水準に 

ワールド

ウクライナ首都に無人機・ミサイル攻撃、6人死亡 エ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 6
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中