ニュース速報

ワールド

アラブ連盟、トランプ米大統領の和平案を拒否 

2020年02月03日(月)10時38分

アラブ諸国・地域の協力機構、アラブ連盟は1日、トランプ米大統領が発表した中東和平案を協議するための緊急外相級会合を開き、トランプ氏の案では公正な和平は実現しないとし、拒否する考えを示した。写真はパレスチナ旗を掲げて和平案に反対するフーシ派の支援者。1月31日、イエメンのサナアで撮影(2020年 ロイター/Mohamed al-Sayaghi)

[カイロ 1日 ロイター] - アラブ諸国・地域の協力機構、アラブ連盟は1日、トランプ米大統領が発表した中東和平案を協議するための緊急外相級会合を開き、トランプ氏の案では公正な和平は実現しないとし、拒否する考えを示した。

アラブ連盟は声明で、米国の中東和平案はパレスチナの人々の最低限の願望を満たしてないと批判し、米国と協力しない考えを示した。

また、パレスチナには、1967年の第三次中東戦争時にイスラエルが占領した土地に自らの国家を建設し、東エルサレムを首都とする権利があるとした。

トランプ政権が1月28日に発表した和平案は、パレスチナに独立国家の建設を認めたものの、一定の条件付きで容認したうえ、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地でのイスラエルの主権を認めるなどイスラエル寄りの内容となったため、パレスチナ側からは即座に強い反発の声があがった。[nL4N29Y0L5]

アラブ連盟の緊急会合に出席したパレスチナ自治政府のアッバス議長は「治安面での協力も含め、イスラエルおよび米国との関係を全て断ち切ることをイスラエル側に伝えた」と語った。

米国との結びつきが強いエジプト、サウジアラビア、ヨルダンの3カ国、および、イラク、レバノンなどは、第三次中東戦争以前にパレスチナ領だった場所に国家を建設する権利をパレスチナに認めない限り、和平は達成できないと主張した。

これまでアラブ諸国はイスラエルとの紛争でパレスチナを支援する立場をとってきた。ただ、一部のアラブ諸国は、イランに対抗するために米国とのつながりをより重視している。

トランプ氏がホワイトハウスで行った中東和平案の発表には、イスラエルのネタニヤフ首相が同席したほか、オマーン、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)高官も出席していた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

1月消費者態度指数は0.7ポイント上昇の37.9=

ワールド

EXCLUSIVE-トランプ政権、重要鉱物の最低価

ビジネス

サムスン、半導体不足継続へ 第4四半期営業益3倍も

ワールド

フィリピンGDP、25年伸び率は4.4% 政府目標
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大胆な犯行の一部始終を捉えた「衝撃映像」が話題に
  • 4
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 5
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 8
    人民解放軍を弱体化させてでも...習近平が軍幹部を立…
  • 9
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 10
    またTACOった...トランプのグリーンランド武力併合案…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 5
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 6
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 7
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 8
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 9
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 10
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中