ニュース速報

ワールド

東京地検、ゴーン被告の妻キャロル容疑者に逮捕状 偽証の疑い

2020年01月08日(水)01時01分

 1月7日、東京地検特捜部は、保釈条件に違反してレバノンへ出国した日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告(写真左)の妻キャロル氏(写真右)について、偽証の疑いで逮捕状を取ったと発表した。写真は都内で昨年3月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京/ベイルート 7日 ロイター] - 東京地検特捜部は7日、保釈条件に違反してレバノンに逃亡した日産自動車<7201.T>の元会長カルロス・ゴーン被告の妻キャロル氏について、偽証の疑いで逮捕状を取ったと発表した。

逮捕状によると、キャロル容疑者は昨年4月に行われたゴーン被告の裁判で、日産から資金を受け取った企業の関係者のことを「知らない。面識はない」などと虚偽の証言をした疑いが持たれている。

一方、ゴーン氏の広報担当者は7日、ロイターに対しコメントし、「前回、カルロス・ゴーン氏が記者会見を発表した際には再逮捕された。今回は彼が自由に発言する初めての記者会見を翌日に控え、東京地検特捜部が妻キャロル氏への逮捕状を発行した」と指摘。

キャロル氏については、9カ月前に自発的に日本に戻り、検察の聴取に応じ、何ら罪状もなく自由に移動したと説明した上で、「今回の逮捕状発行は哀れだ」と述べた。

ゴーン被告は8日にレバノンで記者会見を開く。

レバノンの司法当局は、ゴーン被告に関し国際刑事警察機構(ICPO)から逮捕手配書を受け取ったと確認。必要な措置を講じると述べた。キャロル容疑者の逮捕状については、日本の当局から何も連絡はないとした。

こうした中、ゴーン被告が逃亡に利用したプライベートジェット機を運営するトルコの「MNGジェット」は、運航契約費35万ドルのち半分がドバイからAl Nitaq Al Akhadarという会社名義で支払われたと明かした。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

高市首相、中国首相と会話の機会なし G20サミット

ワールド

米の和平案、ウィットコフ氏とクシュナー氏がロ特使と

ワールド

米長官らスイス到着、ウクライナ和平案協議へ 欧州も

ワールド

台湾巡る日本の発言は衝撃的、一線を越えた=中国外相
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナゾ仕様」...「ここじゃできない!」
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 5
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 6
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 7
    【銘柄】いま注目のフィンテック企業、ソーファイ・…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中