ニュース速報

ワールド

ロシアと西側の間に「ベルリンの壁」築くべきでない=ゴルバチョフ氏

2019年11月01日(金)14時58分

 10月31日、1989年11月9日のベルリンの壁崩壊から間もなく30年を迎えるのを前に、ゴルバチョフ元ソ連大統領(写真)はロイターに対し、ロシアと西側諸国の間に物理的な壁や目に見えない壁を新たに生み出すべきではないとの考えを示した。ベルリンで2014年11月撮影(2019年 ロイター/Hannibal Hanschke)

[モスクワ 31日 ロイター] - 1989年11月9日のベルリンの壁崩壊から間もなく30年を迎えるのを前に、ゴルバチョフ元ソ連大統領はロイターに対し、ロシアと西側諸国の間に物理的な壁や目に見えない壁を新たに生み出すべきではないとの考えを示した。

ゴルバチョフ氏は旧ソ連の共産党書記長としてベルリンの壁崩壊や東西冷戦終結に至る過程で重要な役割を果たし、その後大統領に就任した。

ロイターへの書面で同氏は、劣悪な東西関係、特に核兵器を巡る米・ロシア間の対話の欠如に懸念を示した。

レーガン元米大統領と結んだ1987年の中距離核戦力(INF)廃棄条約から米国が離脱したことも批判し、トランプ米大統領の離脱決定は「偉大な頭脳の成すことではない」とした。

ただ、冷戦時代のような物理的な壁や目に見えない壁を生み出して東西の違いに形を与えるべきではないと強調した。

さらに、現在の状況がどれだけ危険であったとしても、冷戦の再来ではないとの見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

APEC首脳会議、共同宣言採択し閉幕 多国間主義や

ワールド

アングル:歴史的美術品の盗難防げ、「宝石の指紋」を

ワールド

高市首相「首脳外交の基礎固めになった」、外交日程終

ワールド

アングル:米政界の私的チャット流出、トランプ氏の言
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 8
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 10
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中