ニュース速報

ワールド

ブラジル上院が年金改革法案可決、大統領「すばらしい日」

2019年10月23日(水)11時10分

10月22日、ブラジル上院が年金改革法案可決、大統領「すばらしい日」。写真は同日ブラジリアの上院で撮影(2019年 ロイター/Adriano Machado)

[ブラジリア 22日 ロイター] - ブラジル上院は22日、ボルソナロ大統領が主要政策と位置付ける年金改革法案を可決した。ブラジル株は過去最高値を記録した。

大統領は年金改革法案の上院可決について、経済全体にとってプラスと歓迎。訪問中のアジアからツイッターに「ブラジル国民に祝辞を送りたい!わが国の飛躍を可能にするこの勝利は、皆さんのものだ!すばらしい日だ!」などと投稿した。

上院は、年金改革法案の骨格案を60対19の賛成多数で可決した。

年金改革法案は、まだ一部の修正案の採決が残っているが、アウコルンブレ上院議長はこの日の審議を中断し、採決は23日に延期となった。

修正案が可決されれば、大統領の署名を経て成立する見通しだ。

ブラジル政府とエコノミストの多くは年金改革について、同国の公的財政を改善し、企業の信頼感を回復する上で不可欠と認識。中南米最大の経済にとって、より力強く持続的な成長につながると考えている。

上院を通過した法案では、定年年齢の引き上げや労働者の年金拠出増などを通じて、10年間で8000億レアル(1950億ドル)前後の財政負担軽減が可能になる見込み。

下院は7月に年金改革法案を可決した。

政府の当初案は、10年間で1兆2370億レアルの財政負担減を見込んでいたが、負担減の額は下院で9000億レアル超に圧縮され、上院ではさらに約8000億レアルとなった。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国10月指標、鉱工業生産・小売売上高が1年超ぶり

ワールド

原油先物は2%超高、ロシア南部の石油備蓄基地にドロ

ビジネス

午前の日経平均は反落、800円超安 米株急落の流れ

ビジネス

英首相と財務相、所得税率引き上げを断念=FT
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 5
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 6
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編…
  • 10
    「ゴミみたいな感触...」タイタニック博物館で「ある…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中