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ブラジル上院が年金改革法案可決、大統領「すばらしい日」
10月22日、ブラジル上院が年金改革法案可決、大統領「すばらしい日」。写真は同日ブラジリアの上院で撮影(2019年 ロイター/Adriano Machado)
[ブラジリア 22日 ロイター] - ブラジル上院は22日、ボルソナロ大統領が主要政策と位置付ける年金改革法案を可決した。ブラジル株は過去最高値を記録した。
大統領は年金改革法案の上院可決について、経済全体にとってプラスと歓迎。訪問中のアジアからツイッターに「ブラジル国民に祝辞を送りたい!わが国の飛躍を可能にするこの勝利は、皆さんのものだ!すばらしい日だ!」などと投稿した。
上院は、年金改革法案の骨格案を60対19の賛成多数で可決した。
年金改革法案は、まだ一部の修正案の採決が残っているが、アウコルンブレ上院議長はこの日の審議を中断し、採決は23日に延期となった。
修正案が可決されれば、大統領の署名を経て成立する見通しだ。
ブラジル政府とエコノミストの多くは年金改革について、同国の公的財政を改善し、企業の信頼感を回復する上で不可欠と認識。中南米最大の経済にとって、より力強く持続的な成長につながると考えている。
上院を通過した法案では、定年年齢の引き上げや労働者の年金拠出増などを通じて、10年間で8000億レアル(1950億ドル)前後の財政負担軽減が可能になる見込み。
下院は7月に年金改革法案を可決した。
政府の当初案は、10年間で1兆2370億レアルの財政負担減を見込んでいたが、負担減の額は下院で9000億レアル超に圧縮され、上院ではさらに約8000億レアルとなった。