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ネパール大地震の死者1900人超に、首都の歴史建造物も崩壊

2015年04月26日(日)16時12分

 4月26日、ネパールで発生したM7.9の地震で、警察当局によると、死者数は1910人に達した。今後さらに増加する恐れがある。中部バクタプルで撮影(2015年 ロイター/Navesh Chitrakar)

[カトマンズ 26日 ロイター] - ネパールで25日に発生したマグニチュード(M)7.9の地震で、警察当局によると、死者数は1910人に達した。今後さらに増加する恐れがある。負傷者も4625人に上るという。

首都カトマンズでは少なくとも700人が犠牲になった。市内にはがれきが積み上がり、軍当局者は倒壊した建物の中に閉じ込められている人もいるとの見方を示した。同市では寺院や1832年に建造された高さ約60メートルの「ダラハラ塔」も崩壊した。

都市部から離れた一部地域などでは救助活動が開始されていないところもあるという。

世界最高峰エベレストでは地震の影響で大規模な雪崩が起き、ネパール山岳協会によると、ベースキャンプで登山者17人の遺体が収容された。

ネパールは各国に支援を要請。隣国インドは軍機や救助チームを緊急派遣したほか、米国、英国、パキスタン、中国も捜索救助の専門家や緊急チームによる支援を提供した。

今回の地震は、ネパールでは過去81年間で最悪の規模とされている。1934年の地震では8500人以上が死亡した。

*情報を更新して再送します。

ロイター
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