ニュース速報
ビジネス

英不動産サイトのライトムーブ、豪REAからの買収提案を拒否

2024年09月11日(水)16時44分

9月11日、オーストラリアの不動産広告会社REAグループは英国の不動産検索サイト最大手ライトムーブを56億ポンド(73億2000万ドル)で買収する提案を、同社から拒否されたと発表した。写真はライトムーブのロゴ。2023年4月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Scott Murdoch Aaditya GovindRao

[シドニー 11日 ロイター] - オーストラリアの不動産広告会社REAグループは11日、英国の不動産検索サイト最大手ライトムーブを56億ポンド(73億2000万ドル)で買収する提案を、同社から拒否されたと発表した。

REAの株式は、著名実業家ルパート・マードック氏率いるニューズ・コープが62%を保有している。

ライトムーブは提示額が同社の事業価値を過小評価していると表明。「取締役会は慎重に提案を検討したが、全くのご都合主義であり、ライトムーブとその将来の見通しを根本的に過小評価していると結論した」とし、取締役会が全会一致で提案を拒否したことを明らかにした。

REAは現金と株式合わせてライトムーブ株を1株当たり総額7.05ポンドで買い取る案を提示していた。買収価格はライトムーブ株の8月30日終値(5.56ポンド)を27%上回る水準。

アナリストは、REAが今後も買収を追求するには、ライトムーブの株主に直接提案する道があると説明。買収額に占める現金部分を増やして条件を引き上げる可能性があるが、そのためには資金調達が必要になるかもしれないとしている。

ジェフリーズのアナリストによると、英国の住宅市場の規模はオーストラリアの3倍とみられており、買収が成立すればREAは利益率の高い海外市場で成長を加速できる可能性がある。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

日中双方と協力可能、バランス取る必要=米国務長官

ビジネス

マスク氏のテスラ巨額報酬復活、デラウェア州最高裁が

ワールド

米、シリアでIS拠点に大規模空爆 米兵士殺害に報復

ワールド

エプスタイン文書公開、クリントン元大統領の写真など
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 6
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 7
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 8
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中