[ワシントン 5日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は5日、地政学的緊張の高まりとそれに伴う世界経済の分断が金融安定性リスクを高め、国境を越えた投資、資産価格、決済システム、銀行の融資能力を低下させる恐れがあるとのワーキングペーパーを公表した。

IMFは以前から、世界経済が地政学的ブロックに分断され、一方は米国主導の民主主義圏、他方は中国などの独裁国家圏となることに伴うコストの増加、経済摩擦、生産規模の減少を警告。これは技術システムの競合や貿易の減少につながる可能性がある。

しかし、IMFの新しいワーキングペーパーは緊張の高まりが直接投資を含む資本の国外流出を促進する可能性を強調し、途上国や新興国市場経済にとって特に高いリスクを伴うと指摘。対外的な資金調達に依存している国は、国際準備、資本、金融機関流動性のバッファーを強化する必要があるとしている。

同ペーパーは「国際金融安定性報告書」の一部として、来週のIMF・世界銀行春季会合に向けて作成された。

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