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基調的な物価指標、2月の最頻値はプラス2.1% 01年以降で初の2%台

3月28日、日銀が発表した2月の物価の基調を示す指標によると、品目別分布で最も頻度の多い上昇率である「最頻値」は前年同月比プラス2.1%となり、2001年以降で初めて2%台に乗せた。写真は都内のスーパーマーケットで1月撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)
[東京 28日 ロイター] - 日銀が28日に発表した2月の物価の基調を示す指標によると、品目別分布で最も頻度の多い上昇率である「最頻値」は前年同月比プラス2.1%となり、2001年以降で初めて2%台に乗せた。ただ、他の指標は前月の伸び率を下回り、強弱入り混じった。
一連の指標は日銀が総務省発表の消費者物価指数をもとに算出し、毎月発表している。日銀は物価の基調を正確に把握するため、生鮮食品を除く消費者物価指数(コアCPI)だけでなくさまざまなコア指標を総合的に見ている。2月のコアCPIは前年同月比プラス3.1%。政府のエネルギー価格抑制策の影響で、伸び率は1月の4.2%を大きく下回った。
ウエートを加味した品目ごとの上昇率分布で上下10%を機械的に除いた「刈込平均値」はプラス2.7%と、前月のプラス3.1%を下回った。品目ごとの上昇率分布の真ん中に当たる「加重中央値」はプラス0.8%となり、こちらも前月のプラス1.1%を下回った。
上昇品目の比率は81.0%で、前月の80.3%を上回った。
(和田崇彦)