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米国株式市場=反発、ダウ368ドル高 賃金の伸び鈍化受け

米国株式市場は主要株価3指数が反発して取引を終えた。1月25日、ニューヨーク証券取引所で撮影(2023年 ロイター/Andrew Kelly)
[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数が反発して取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を翌日に控える中、雇用コストの伸びが鈍化し、インフレ抑制に向けた連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げが効果を示しているとの安心感を誘った。
投資家は一連の決算もこなし、石油大手エクソンモービル、貨物輸送大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が発表後に上昇。キャタピラーやマクドナルドの下げを相殺した。
2022年第4・四半期の米雇用コスト指数(ECI)は前期比1.0%上昇と、伸びは第3・四半期(1.2%)から鈍化し、21年第4・四半期以来1年ぶりの低水準となった。
22年に積極的な利上げを続けてきたFRBは今回のFOMCでは25ベーシスポイント(bp)の利上げを決定すると予想されている。
チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は「(労働コストのデータは)FRBによる措置の効果とみられ、利上げが終わりに近づいている可能性を示している」と述べた。
S&P総合500種は1月としては19年以来のプラスを記録した。22年は年間で19.4%下落していた。