ニュース速報

ビジネス

日経平均は反落、半導体株が軟調 米ハイテク株安重し 

2022年12月07日(水)15時31分

 12月7日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比199円47銭安の2万7686円40銭と、反落して取引を終えた。写真は東京証券取引所のロゴ。都内で2013年12月撮影(2022年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比199円47銭安の2万7686円40銭と、反落して取引を終えた。前日の米ハイテク株安の流れを受けて、半導体や電子部品の関連銘柄が軟調に推移し、指数の重しとなった。一方、自動車株や内需株の一角は底堅く、相場を下支えした。為替の円安基調や中国の行動規制緩和の動きが好感された。

日経平均は、米株安を嫌気して軟調にスタートした。半導体関連株や値がさ株の売りが指数の下げをけん引し、一時、前営業日比約240円安の2万7646円78銭まで下落。ただ、売り一服後は下げ幅を縮小して、小動きの展開が続いた。ドル/円の円安を背景に自動車株が買われたほか、中国の行動規制緩和でインバウンド(訪日観光客)回復の期待が高まり、空運株や化粧品株が上昇した。

市場では、翌週に控えている米消費者物価指数(CPI)の公表や米連邦公開市場委員会(FOMC)をにらみ、日本株は方向感に乏しい展開との声が聞かれた。東証プライム市場の売買代金は節目の3兆円を割り込み、「積極的な取引は手控えられているようだ」(国内証券・ストラテジスト)という。

FOMCでは、ドットチャート(FOMCメンバーによる金利予想)や先々の利上げペースに関するパウエル議長の発言が注目され、「FRBが金融引き締めを長期化するというようなタカ派的な内容が確認されれば、株価は調整しやすい」(ミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真代表取締役)との見方が示された。菊池氏は、日経平均は2万6000円―2万8000円のボックス圏を抜け出しにくく、上値を追う展開は見込みづらいと話した。

TOPIXは0.1%安の1948.31ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は0.10%安の1002.54ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は2兆6361億8200万円だった。東証33業種では、空運業、銀行業、電気・ガス業など16業種は値上がり。半面、鉱業、電気機器、機械など17業種は値下がりした。

個別では、ファーストリテイリングが1.8%安、東京エレクトロンが3.7%安、TDKが2.2%安と、指数寄与度の大きい銘柄が軟調。

一方、任天堂が後場に上昇した。米マイクロソフトのゲーム部門CEOが人気ゲームソフト「CALL OF DUTY(コール・オブ・デューティー)」を任天堂のプラットフォームに提供する10年契約に合意したとツイートしたことが伝わり、手掛かりになった。

プライム市場の騰落数は、値上がり1049銘柄(57%)に対し、値下がりが686銘柄(37%)、変わらずが101銘柄(5%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 27686.40 -199.47 27670.29 27,646.78─

27,786.25

TOPIX 1948.31 -1.91 1939.26 1,938.30─1

,954.42

プライム指数 1002.54 -0.98 997.53 997.44─1,0

05.66

スタンダード指数 1005.27 -0.42 1001.79 1,001.71─1

,006.30

グロース指数 990.13 +6.34 974.67 974.34─991

.13

東証出来高(万株) 104570 東証売買代金(億円 26361.82

)

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

9月の米雇用、民間データで停滞示唆 FRBは利下げ

ビジネス

NY外為市場=ドルが対ユーロ・円で上昇、政府閉鎖の

ワールド

ハマスに米ガザ和平案の受け入れ促す、カタール・トル

ワールド

米のウクライナへのトマホーク供与の公算小=関係筋
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 3
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 4
    「人類の起源」の定説が覆る大発見...100万年前の頭…
  • 5
    イスラエルのおぞましい野望「ガザ再編」は「1本の論…
  • 6
    「元は恐竜だったのにね...」行動が「完全に人間化」…
  • 7
    1日1000人が「ミリオネア」に...でも豪邸もヨットも…
  • 8
    女性兵士、花魁、ふんどし男......中国映画「731」が…
  • 9
    AI就職氷河期が米Z世代を直撃している
  • 10
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「航空機・…
  • 1
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 4
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 5
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 6
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 8
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 9
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から…
  • 10
    琥珀に閉じ込められた「昆虫の化石」を大量発見...1…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中