ニュース速報

ビジネス

ロイターネクスト:IPO市場は停滞、来年は急回復も=業界幹部

2022年12月02日(金)18時07分

12月1日、新規株式公開(IPO)は市場の乱高下や中国当局による新規上場に対する規制などで停滞しているが、潜在的な需要が高まっており2023年はIPOブームが生じる可能性がある。業界幹部がロイターネクスト会合で述べた。 ニューヨーク証券取引所で11月撮影(2022年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 新規株式公開(IPO)は市場の乱高下や中国当局による新規上場に対する規制などで停滞しているが、潜在的な需要が高まっており2023年はIPOブームが生じる可能性がある。業界幹部がロイターネクスト会合で述べた。

モルガン・スタンレーのジェームス・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は1日、「引き受け案件は事実上ゼロであり、引き受け事業で収益を上げることはできない」と述べた。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)のリン・マーチン社長は、今年のIPOによる資金調達額は前年比約93%減少したと明らかにした。

11月30日のインタビューで、かなりの規模のIPO計画が存在すると指摘した上で、実現していないのは市場のボラティリティーが高いからと説明した。

ナスダックのアデナ・フリードマン最高経営責任者(CEO)は30日、ナスダック市場への上場を待っている企業が約200社あると述べた。

金利がどこまで上昇するかを投資家が見極めようとしているため、IPO市場は「ほぼ休止状態」という。しかし「23年後半は企業にとってチャンスになることを期待している。前半は静かだろう」と語った。

香港取引所の史美倫(ローラ・チャー)会長は30日、同取引所へのIPOを準備している企業は100社程度に上るとし、多くは上場時の時価総額が高くなるよう市場の地合いが改善するのを待っていると述べた。

「IPO市場が来年、急速に活発化すると確信している」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米政権、コロンビアやベネズエラを麻薬対策失敗国に指

ワールド

政治の不安定が成長下押し、仏中銀 来年以降の成長予

ワールド

EXCLUSIVE-前セントルイス連銀総裁、FRB

ビジネス

米政権、デルタとアエロメヒコに業務提携解消を命令
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 7
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 8
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中