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NY外為市場=ポンド上昇、英減税案撤回で ドルは全面安

2022年10月04日(火)06時26分

ニューヨーク外為市場では、英ポンドが対ドルで急伸。クワーテング英財務相が所得税の最高税率を引き下げる計画を撤回すると発表したことが材料視された。(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク/ロンドン 3日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、英ポンドが対ドルで急伸。クワーテング英財務相が所得税の最高税率を引き下げる計画を撤回すると発表したことが材料視された。

ポンドは終盤の取引で1.4%高の1.1320ドル。

クワーテング財務相が先月発表した大規模減税や国債増発などの財政計画は市場を揺るがし、野党のみならず与党内でも批判の声が上がっていた。

一方、ドルは大半の主要通貨に対し下落した。

クラリティFXのディレクター、アモ・サホタ氏は「マクロ経済に関する大筋のテーマに変更はない。新四半期が始まり、株価回復の機会となる中、一部ドルを巻き戻す動きとなった」と述べた。

円は一時対ドルで9月22日以来初めて145円を上抜けた。鈴木俊一財務相は、円買い介入後の高値を更新したドル円の動向について「強い緊張感を持って注視している」とし、「必要に応じて断固たる措置を取ることに変わりない」と述べた。

ドル/円は終盤、小幅安の144.69円。

前出のクラリティのサホタ氏は「中銀は自国通貨を守るために一段と積極的になっている」と指摘した。

ドルはオフショア中国人民元に対し下落し、1ドル=7.0901元。

ユーロ/ドルは0.3%高の0.9825ドル。しかし、S&Pグローバルが3日発表した9月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.4で8月の49.6から低下し27カ月ぶりの低水準となった。

また、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要な産油国で構成する「OPECプラス」が、日量100万バレル以上の減産を検討する見通しというニュースはユーロへの重しとなっている。

週内の利上げ観測を背景に、豪ドルとニュージーランドドルは上昇。豪ドル1.6%高の0.6515米ドル、NZドルは2%高の0.5717米ドル。

ドル/円 NY終値 144.53/144.56

始値 145.16

高値 145.17

安値 144.16

ユーロ/ドル NY終値 0.9824/0.9827

始値 0.9776

高値 0.9844

安値 0.9755

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