ニュース速報

ビジネス

日経平均は反発、実需の買い観測 英所得税制の見直し報道も

2022年10月03日(月)16時00分

10月3日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比278円58銭高の2万6215円79銭と、反発して取引を終えた。2020年10月、東京証券取引所で撮影。(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比278円58銭高の2万6215円79銭と、反発して取引を終えた。前週末の米株安を受けて安く、売り一巡後は全般的に買い戻しが活発化し、2万6000円を回復した。下期に入ったことで、実需の買い観測も聞かれた。終盤には、英政府の所得税制の見直し報道が伝わる中、米株先物が下げ幅を縮小して日本株も上値を伸ばした。

日経平均は100円超安で寄り付いた後、一時300円超安に下落した。その後は、前場の中盤から急速に下げ幅を縮小し、プラスに浮上。テクニカル面からの売られ過ぎや割安感が意識され自律反発への期待が高まったほか、朝方に売っていた短期筋の買い戻しが加わり、下げ縮小やその後の上昇に勢いがついた。

きっかけとなるような特段の材料はみられなかったが「下半期入りし、機関投資家のアロケーション(運用資金の配分)変更に伴う買いが流入したようだ」(国内証券のストラテジスト)との見方が聞かれた。

前週末に三益半導体工業が大幅増益の今期見通しを発表したことが注目された。指数寄与度の大きい東京エレクトロンなど半導体関連株が全体的に物色され、市場全体のムード好転に寄与した。海運業や輸送用機器、ゴム製品の上昇が目立ち「先週に売られた銘柄の買い戻しが強まった」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。

市場では「米国の雇用統計や消費者物価指数(CPI)の発表を前に楽観はできないものの、投資家の心理状態は陰の極に近づきつつあるのではないか」(ピクテ・ジャパンの糸島孝俊ストラテジスト)との声が出ていた。

終盤には270円超高となり、日中の高値を更新した。英政府の所得税制見直しに関するBBC報道が伝わる中、時間外取引の米株先物が下げ幅を縮めたりプラスに浮上し「投資家に安心感が広がった」(国内証券のアナリスト)という。

クワーテング英財務相は3日、所得税の最高税率を廃止する計画を撤回することを明らかにした。

TOPIXは0.63%高の1847.58ポイント、東証プライム市場指数は前営業日比0.63%高の950.61ポイントで取引を終了。プライム市場の売買代金は2兆9121億7500万円だった。東証33業種では、値上がりは海運業や輸送用機器、鉱業など21業種で、値下がりは電気・ガス業や水産・農林業、小売業など12業種だった。

個別では、トヨタ自動車や東京エレクトロンが大幅高。ソニーグループは年初来安値を更新した後、切り返して大幅高となった。一方、セブン&アイHLDGが大幅安だったほか、ニトリHLDGは年初来安値を更新。ファーストリテイリングは小安かった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが893銘柄(48%)、値下がりは883銘柄(48%)、変わらずは55銘柄(2%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米政府機関の一部が短期間閉鎖へ、予算案の下院採決持

ワールド

トランプ氏、労働統計局長にベテランエコノミスト指名

ワールド

焦点:トランプ政権、気候変動の「人為的要因」削除 

ビジネス

アングル:機内WiFiは必需品か、マスク氏とライア
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 2
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵士供給に悩むロシアが行う「外道行為」の実態
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    日本はすでに世界第4位の移民受け入れ国...実は開放…
  • 5
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパ…
  • 6
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 7
    日本経済を中国市場から切り離すべきなのか
  • 8
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 9
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 10
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 9
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中