ニュース速報

ビジネス

米輸入物価、7カ月ぶり下落 20年4月以来の大幅な下げ

2022年08月12日(金)23時16分

米労働省が12日に発表した7月の輸入物価は前月比1.4%下落した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は、関税を除く輸入価格で前月比1.0%下落だった。(2022年 ロイター/Lucy Nicholson)

[12日 ロイター] - 米労働省が12日に発表した7月の輸入物価は前月比1.4%下落した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は、関税を除く輸入価格で前月比1.0%下落だった。燃料と燃料以外の製品の価格がそれぞれ下がったのが主因で、為替のドル高傾向も下落要因となった。6月は0.3%上昇していた。

輸入物価の下落は7カ月ぶり。下落幅は2020年4月以降で最大だった。

7月の前年同月比は8.8%上昇。6月は10.7%上昇していた。

LPLフィナンシャルのチーフエコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は「輸入物価と生産者物価が下落していることは、総合インフレがすでにピークを付けたことを示している」と述べた。

燃料・潤滑油は7月に前月より7.5%下落。6月は6.2%上昇していた。7月は石油・石油製品が6.8%下落。食品は0.9%下げ、下落率は2020年11月以来の大きさ。

燃料、食品を除くコア輸入物価は0.5%下落。6月は0.6%下げていた。7月の前年同月比は3.8%上昇。ドル高傾向がコア輸入物価の上昇を抑制している。

ドルは米国の主要貿易相手国の通貨に対し、今年に入って約10%上昇している。

一方、7月の輸出物価は前月比3.3%下落。6月は0.7%上昇していた。7月は農産物が3.0%下落し、大豆、小麦、綿花の低下が全体を押し下げた。

農産物以外は3.3%下落した。

7月の輸出物価の前年同月比は13.1%上昇。6月は18.1%上げていた。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア海軍副司令官が死亡、クルスク州でウクライナの

ワールド

インドネシア中銀、追加利下げ実施へ 景気支援=総裁

ビジネス

午前の日経平均は小幅続伸、米株高でも上値追い限定 

ビジネス

テスラ、6月の英販売台数は前年比12%増=調査
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索…
  • 7
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 8
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 9
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 10
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギ…
  • 5
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 6
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 7
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 10
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 7
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 10
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中