ニュース速報

ビジネス

米小売売上高、4月は0.9%増 高インフレでも消費堅調

2022年05月18日(水)03時11分

米商務省が17日発表した4月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.9%増え、伸び率は市場予想と一致した。ニューヨークで3月撮影(2022年 ロイター/Andrew Kelly)

[ワシントン 17日 ロイター] - 米商務省が17日発表した4月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.9%増え、伸び率は市場予想と一致した。供給面の改善を背景に自動車の購入や外食への支出が拡大し、高インフレにもかかわらず、消費は引き続き堅調に推移した。

エコノミストの事前予想は0.2%増から2.0%増まで幅があった。

3月分は1.4%増と、前回発表の0.5%から上方改定された。

キャピタル・エコノミクスのチーフ米国エコノミスト、ポール・アシュワース氏は「堅調な消費者の動向を踏まえると、米景気後退が差し迫っているという憶測は的外れのように見える」と述べた。

シティグループ(ニューヨーク)のエコノミスト、マシュー・マシコット氏は「小売売上高が好調だったことで、成長の下振れリスクに対する懸念が限定され、連邦準備理事会(FRB)はインフレ抑制に向け利上げに注力できる」と指摘。「ある時点で物価上昇により消費需要は減退し、インフレは減速する。ただ現時点では、名目所得の伸びなどで需要が促進されている」と述べた。

内訳では、自動車が2.2%増と、3月の1.6%減からプラスに転じた。

半面、ガソリン価格の一時的な下落を背景にガソリンスタンドは2.7%減少した。

ガソリンを除く小売売上高は1.3%増だった。

バー・レストランは2%増、衣料品は0.8%増、オンラインストアは2.1%増。電化製品や家具も増加した。

一方、建築資材・園芸は0.1%減、スポーツ用品・趣味・楽器・書籍は0.5%減だった。

小売売上高の大部分はモノが占めており、4月にピークを迎えたとみられるインフレ調整をしていない。バーやレストランが唯一のサービス部門として集計されている。

米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)によると、4月のクレジットカードとデビットカードの総支出は、前年同月比13%増えた。BofAはインフレで支出が増えているものの「消費の強さがこれを超えていることは明らかだ」と指摘した。

国内総生産(GDP)の個人消費項目に密接に関連しているとされる指標で、自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高は4月に1.0%増。3月分も1.1%増と、前回発表の0.7%増から上方改定された。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

国連事務総長特使がイラン訪問へ、和平促す取り組みの

ビジネス

米国株式市場=まちまち、ホルムズ海峡期限控え交渉動

ワールド

USMCA再交渉、7月1日の期限後も継続の可能性=

ビジネス

世銀総裁、中東戦争の経済的な影響を警告 成長鈍化と
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命防衛隊と消耗戦に
  • 4
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 5
    「王はいらない」800万人デモ トランプ政権への怒り…
  • 6
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 7
    【後編】BTS再始動、3年9カ月の沈黙を経て──変わる音…
  • 8
    5日間の寝たきりで髪が...ICUに入院した女性を襲っ…
  • 9
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 10
    「人間の本性」を見た裁判官が語った、自らの「毒親…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 7
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 8
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 9
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 10
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中