ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル5週間ぶり高値、FRBが3月利上げ示唆

2022年01月27日(木)07時09分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが3週間ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が予想通り3月に利上げし、その後保有資産の大幅な圧縮に着手する可能性が高いと示唆したことを受けた。2020年1月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 26日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが5週間ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が予想通り3月に利上げし、その後保有資産の大幅な圧縮に着手する可能性が高いと示唆したことを受けた。

25─26日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見でパウエル議長は、高止まりするインフレ率を定着させないために金融政策を変更する際には偏見のない姿勢で臨むと言明。「現時点では政策の方向性について何も決定していない。謙虚かつ機敏な状態でいることを再度強調する」と述べた。

議長の発言で不透明感が生じたことから、米国株は総じて売られた。

また、FOMC声明は特に約9兆ドルのバランスシート縮小に関して疑問を残す結果となった。

アメリプライズ・フィナンシャル・サービシズ(ミシガン州)のチーフエコノミスト、ラッセル・プライス氏は「声明にはなお多くの疑問が残されている。特にバランスシートの縮小に関してだ。詳細な説明はなかった」と述べた。

ドル指数は0.53%上昇。一時は昨年11月22日以来の高値を付けた。

ユーロ/ドルは0.51%安の1.1241ドル。日本円は対ドルで0.64%安の114.58円。

カナダドルは対米ドルで0.35%安。

カナダ銀行(中央銀行)は26日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を過去最低の0.25%に据え置いた。ただ、経済のスラック(需給の緩み)は完全に吸収されたとの認識を示したほか、インフレ率は予想よりも長期にわたり高止まりするとし、近く2018年以降で初となる利上げに踏み切る姿勢を示した。

ドル/円 NY終値 114.63/114.66

始値 114.19

高値 114.69

安値 114.16

ユーロ/ドル NY終値 1.1237/1.1241

始値 1.1277

高値 1.1300

安値 1.1236

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米ロ首脳が電話会談、プーチン氏はウ和平交渉巡る立場

ワールド

ロ、ウ軍のプーチン氏公邸攻撃試みを非難 ゼレンスキ

ワールド

中国のデジタル人民元、26年から利子付きに 国営放

ビジネス

米中古住宅仮契約指数、11月は3.3%上昇 約3年
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 5
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 6
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 7
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 8
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 9
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 10
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 8
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中