ニュース速報

ビジネス

フィリピン中銀、5会合連続で金利据え置き 下振れリスク指摘

2021年06月24日(木)20時19分

フィリピン中央銀行は24日、政策金利の翌日物リバースレポ金利を予想通り過去最低の2.0%に据え置いた。マニラ首都圏でのワクチン接種センター、5月撮影。(2021年 ロイター/Lisa Marie David)

[マニラ 24日 ロイター] - フィリピン中央銀行は24日、政策金利の翌日物リバースレポ金利を予想通り過去最低の2.0%に据え置いた。一部地域で新型コロナウイルス流行に伴う制限が強まる中、成長の下振れリスクが残っていると指摘。緩和的な金融政策を維持し、景気回復を支援する。

据え置きは5会合連続。ロイターが調査したエコノミスト11人全員が現状維持を予想していた。

翌日物預金金利と翌日物貸出金利も、それぞれ1.5%と2.5%に据え置いた。

ジョクノ総裁は記者会見で「経済活動はここ数週間で改善しているものの、新型コロナの感染脅威が続く中、景気回復の全般的なモメンタムは相変わらず不確かだ」と指摘。「インフレ見通しに対する下振れリスクは新たなコロナ変異株の出現で引き続き生じており、抑制措置の緩和を遅らせ、国内成長見通しを弱める可能性がある」と述べた。

また、米連邦準備理事会(FRB)の早期引き締めシグナルがでているものの、必要な限り経済支援を続けると強調した。

インフレ見通しは依然「おおむね均衡している」と指摘。今年の平均は目標レンジ(2─4%)の上限近くとなり、2022年と23年はレンジの中間に向けて鈍化するとの見方を示した。

直近3カ月のインフレ率は4.5%で推移している。

フィリピンペソは、中銀の決定発表後、ほぼ横ばいで推移している。一時は約3カ月ぶりの安値に下落していた。

フィリピンは5月に今年と来年の経済成長目標を下方修正している。

中銀は、2021年の平均インフレ率の予測を3.9%から4.0%に小幅に上方修正。2022年の予測は3.0%で据え置いた。2023年の予測は3.0%。

キャピタル・エコノミクスのアジア担当エコノミスト、アレックス・ホームズ氏は「インフレ懸念が後退しており、数カ月後には追加利下げを実施して、低迷する経済を支えるだろう」と予想。フィリピン経済は新型コロナ流行前の水準を約10%下回っている可能性が高いとの見方を示した。

一方、INGのエコノミスト、ニコラス・マパ氏は「物価圧力が低下し、インフレ率は今後数カ月で目標レンジ内に入る見通しだ。中銀は年内、政策を据え置くだろう」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

北朝鮮、党大会で軍備目標再設定へ 前回目標は一部の

ワールド

米イスラエル、イラン産原油輸出への圧力強化で合意 

ワールド

訂正-焦点:高値の提案も拒否可能、経産省が買収指針

ビジネス

米当局、加工原料の安全性審査制度を検討へ 厚生長官
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワートレーニング」が失速する理由
  • 2
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 3
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活動する動画に世界中のネット民から賞賛の声
  • 4
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 5
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    それで街を歩いて大丈夫? 米モデル、「目のやり場に…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    世界市場3.8兆円、日本アニメは転換点へ――成長を支え…
  • 10
    フロリダのディズニーを敬遠する動きが拡大、なぜ? …
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 10
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中