ニュース速報

ビジネス

中国の預金金利改革、影響は限定的=業界団体

2021年06月21日(月)15時31分

 6月21日、中国の金利自主規制業界団体「市場金利設定自律機構」は、預金金利設定方法改革の銀行や預金者への影響は限定的との見方を示し、各行は預金金利を急激に調整する必要はないと表明した。写真はシンガポールで2017年5月撮影(2021年 ロイター/Thomas White)

[北京 21日 ロイター] - 中国の金利自主規制業界団体「市場金利設定自律機構」は21日、預金金利設定方法改革の銀行や預金者への影響は限定的との見方を示し、各行は預金金利を急激に調整する必要はないと表明した。

基準金利に一定割合乗じて算出するこれまでの預金金利の上限設定方式では、長期金利の上昇につながり、銀行間の金利引き上げ競争を誘発してきたと指摘した。

21日から導入された新方式では、預金基準金利に一定幅を上乗せした水準を上限とする。

同機構によると、改革により、各行の期間6カ月以下の定期預金金利については上限金利が上昇した一方、期間1年以上の預金金利の上限は低下した。

当座預金金利は、全銀行を対象に基準金利プラス20ベーシスポイント(bp)まで設定できる。国内小規模銀行および外国銀行の定期預金金利は基準金利プラス75bpが上限になる。

同機構は、中・小規模銀行と国有銀行の預金金利の妥当な差は現在の相対的に均衡の取れた市場競争環境の維持に寄与すると指摘した。

中国人民銀行(中央銀行)は2015年10月に銀行預金金利の上限を撤廃したが、窓口指導などは実施している。人民銀行はこれ以降、預金基準金利を1.5%に維持している。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

仏ルノー、S&Pが格上げ 投資適格級に復帰

ビジネス

情報BOX:次期FRB議長有力候補3人、その政策観

ワールド

焦点:トランプ氏のベネズエラ「部分封鎖」、台湾を脅

ワールド

海運マースク、約2年ぶりに紅海航行を完了
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 7
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中