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企業の資金需要DIは+9、中小の飲食・宿泊で需要高まる=日銀

2021年04月21日(水)09時41分

4月21日、日銀が発表した「主要銀行貸出動向アンケート調査」(四半期ごと公表)の4月調査では、企業向けの資金需要が「増加」したとの回答から「減少」を指し引いた指数(DI)がプラス9となり、前回1月のマイナス5から上昇した。写真は日本紙幣。2011年8月撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 21日 ロイター] - 日銀が21日に発表した「主要銀行貸出動向アンケート調査」(四半期ごと公表)の4月調査では、企業向けの資金需要が「増加」したとの回答から「減少」を指し引いた指数(DI)がプラス9となり、前回1月のマイナス5から上昇した。新型コロナウイルスの感染急拡大で、中小企業の特に飲食・宿泊業で手元資金を確保する動きが強まった。

調査の回答期間は3月9日から4月12日で、50の銀行、信用金庫が対象。

企業の規模別では、大企業向けの資金需要判断DIが前回のマイナス6からマイナス2とマイナス圏での推移になったのに対し、中小企業向けはプラス1からプラス10に大幅に上昇した。

中小企業では、非製造業のDIがプラス1からプラス9に上昇。中小企業・非製造業の内訳では飲食・宿泊を含む「その他非製造業」でプラス2からプラス9に上昇した。

感染拡大で消費の抑制が再び強まり、個人向けの資金需要は前回のプラス12からプラス7に低下した。住宅ローンはプラス14からプラス8に、消費者ローンはプラス3からマイナス1にいずれも低下した。

(和田崇彦)

ロイター
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