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東南アジア配車大手グラブ、シンガポールにセカンダリー上場検討=関係者

東南アジア最大の配車サービス企業グラブ・ホールディングスは、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じてナスダックに上場する手続きを完了した後、シンガポールにセカンダリー上場することを視野に入れている。写真は同社ロゴの入ったヘルメット、5周年記念の会見で。2017年6月、シンガポールで撮影(2021年 ロイター/Edgar Su)
[シンガポール 16日 ロイター] - 東南アジア最大の配車サービス企業グラブ・ホールディングスは、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じてナスダックに上場する手続きを完了した後、シンガポールにセカンダリー上場することを視野に入れている。事情に詳しい3人の関係者が明らかにした。
関係者によると、グラブは現在、シンガポール証券取引所(SGX)へのセカンダリー上場検討作業の初期段階に入ったところだという。
グラブとSGXはいずれもこの問題に関するコメントを拒否した。
法律事務所ラジャ・アンド・タン・シンガポールの資本市場・M&Aパートナー、レイモンド・トン氏は「この地域が事業活動の本拠地であるなら、シンガポール上場によって(米国とは)別の投資家層から資金を調達できる。当地に拠点を置く多くのファミリーオフィスやファンドが存在するからだ」と述べた。
グラブは既に、ナスダック上場に向けて米SPACのアルティメーター・グロースとの合併に合意。実現すればグラブの企業価値は約400億ドルに達し、SPAC関連のM&Aで過去最大規模になる。
これに関連してグラブは、ブラックロック、シンガポール政府系投資機関テマセク・ホールディングス、フィデリティ・インターナショナル、マレーシア政府系投資会社ペルモダラン・ナショナルなどから40億ドルを調達する予定だ。
関係者は、グラブがセカンダリー上場で調達する金額はまだ不明で、各種条件や日程などもまだ考慮を始めたばかりだと述べた。