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中国当局、銀行に融資圧縮を指示 投資過熱抑制が狙い=関係筋

2021年03月05日(金)18時49分

3月5日、中国当局が銀行に対し国内金融市場のバブルによるリスクを回避するため今年、融資残高を減らすよう指示している。写真は2017年9月、上海で撮影(2021年 ロイター/Aly Song)

[上海/北京 5日 ロイター] - 中国当局が銀行に対し国内金融市場のバブルによるリスクを回避するため今年、融資残高を減らすよう指示している。3人の銀行筋が5日、明らかにした。

外国銀行や国有銀行などがここ数日、中国人民銀行(中央銀行)から今年、融資総額を抑制するよう指示された。

中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)も、事業融資を個人が投資目的に流用する事例を厳しく調査しているという。

銀行筋の1人は「新型コロナウイルス危機に見舞われた昨年、事業融資の名目の大規模な資金が不動産・株式市場に流れ込んだ。銀行は昨年実施した融資の回収に奔走しており、そのような融資はしないだろう」と語った。

事業融資は事業目的に使うことが義務付けられ、投資に使うことは禁じられている。しかし一部個人はそうした借り入れで不動産や株を買い、市場にバブルをもたらしたと銀行筋は指摘する。

銀保監会と人民銀行のコメントは得られていない。

ロイター
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