ニュース速報

ビジネス

米株はFRB議長発言受け続落、ナスダック年初来でマイナス

2021年03月05日(金)07時15分

 3月5日、米国株式市場は続落し、ナスダック総合は2月に付けた過去最高値から10%近く下落して取引を終えた。写真はニューヨーク証券取引所前で撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[4日 ロイター] - 米国株式市場は続落し、ナスダック総合は2月に付けた過去最高値から10%近く下落して取引を終えた。米長期金利の上昇を懸念する投資家の間でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言に失望が広がった。

パウエル議長はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催の会合で、最近の米国債利回りの急上昇について「注目に値し、留意している」と述べつつも、「無秩序な」動きとも、FRBによる介入が必要とも考えていないとし、「FRBの現在の政策スタンスは適切だ」との認識を示した。資産買い入れの変更は示唆しなかった。

一部投資家の間では、FRBが長期金利の上昇抑制に向けて国債買い入れを長期債にシフトさせるのではないかとの見方があった。議長の発言を受けて米10年債利回りは1.5%台に上昇した。

レイモンド・ジェームズのチーフエコノミスト、スコット・ブラウン氏は「パウエル議長の発言は長期金利上昇を押し返すものではなかった。市場は一段上昇の可能性を示すシグナルと受け止め、実際に利回りは上昇した」と述べた。

ナスダックは年初来の上昇分が帳消しになり、2月12日に付けた過去最高値を9.7%下回る水準で取引を終えた。10%下落すれば調整局面入りとなる。S&P総合500種は2月12日の最高値から4%超下落している。

アップル、テスラ、ペイパル・ホールディングスなどの下げがS&P500を圧迫。テスラは5%近く下落した。

一方、原油価格の上昇を受けてS&P500エネルギー指数は2.5%高となった。

米労働省が4日発表した2月27日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は74万5000件と、前週の73万6000件から悪化した。ただ予想の75万件ほどは増えなかった。市場の注目は5日発表の雇用統計に集まる。

米取引所の合算出来高は180億株。直近20営業日の平均は150億株。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.79対1の比率で上回った。ナスダックでも5.62対1で値下がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 30924.14 -345.95 -1.11 31289.01 31461.97 30547.53

前営業日終値 31270.09

ナスダック総合 12723.47 -274.28 -2.11 12953.99 13068.71 12553.96

前営業日終値 12997.75

S&P総合500種 3768.47 -51.25 -1.34 3818.53 3843.67 3723.34

前営業日終値 3819.72

ダウ輸送株20種 13219.66 -328.78 -2.43

ダウ公共株15種 800.17 +1.58 +0.20

フィラデルフィア半導体 2831.63 -143.95 -4.84

VIX指数 28.57 +1.90 +7.12

S&P一般消費財 1248.92 -25.76 -2.02

S&P素材 460.88 -9.70 -2.06

S&P工業 769.69 -12.56 -1.61

S&P主要消費財 647.50 -3.47 -0.53

S&P金融 548.17 -6.70 -1.21

S&P不動産 226.50 -1.76 -0.77

S&Pエネルギー 381.76 +9.21 +2.47

S&Pヘルスケア 1289.06 -17.39 -1.33

S&P通信サービス 232.22 +0.08 +0.03

S&P情報技術 2218.58 -51.22 -2.26

S&P公益事業 296.87 -0.50 -0.17

NYSE出来高 15.69億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 28910 - 70 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 28900 - 80 大阪比

(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米12月小売売上高、前月比横ばい 個人消費の鈍化示

ビジネス

米雇用コスト、第4四半期は前年比3.4%上昇 4年

ビジネス

米輸入物価、25年12月は前月比0.1%上昇 前年

ビジネス

中国人民銀、内需拡大へ金融支援強化へ 過剰生産と消
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 2
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...周囲を気にしない「迷惑行為」が撮影される
  • 3
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 4
    崖が住居の目の前まで迫り、住宅が傾く...シチリア島…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本の…
  • 7
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 8
    衆院選で吹き荒れた「サナエ旋風」を海外有識者たち…
  • 9
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 10
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 5
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 6
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 7
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 8
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 9
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 10
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中