ニュース速報

ビジネス

米P&G、通年売上高見通しを再び上方修正 コロナで日用品堅調

2021年01月21日(木)07時43分

 米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は1月20日、新型コロナウイルス感染拡大で清掃関連商品の需要が引き続き堅調なことを受け、2021年度(21年6月まで)の売上高見通しを再び引き上げた。2016年8月、ニューヨークで撮影(2021年 ロイター/Andrew Kelly)

[20日 ロイター] - 米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は20日、新型コロナウイルス感染拡大で清掃関連商品の需要が引き続き堅調なことを受け、2021年度(21年6月まで)の売上高見通しを再び引き上げた。

同時に発表した第2・四半期(10─12月)の売上高は8%増と、前期の9%から伸びが鈍化したがホームケア製品は好調を維持した。

同社によると、米国人による家の掃除と殺菌はコロナ前と比べて30%増え、食器洗浄機と消臭スプレー、家庭用ペーパータオルの使用はそれぞれ15%、20%、15%増えているという。

同期はホームケア製品の為替変動・買収効果などを除いた売上高(オーガニック・セールス)が30%増加。「ダウニー」ブランドの衣料用香りづけビーズなど高額な商品の売れ行きが良かった。

同社の株価は決算発表を受けて一時2.5%高となったが、幹部らが新型コロナウイルスワクチンの普及でこれまでの勢いが鈍る可能性があると指摘したのを受け、上げ幅を全て消した。

ジョン・モラー最高財務責任者(CFO)はコロナの状況が改善すれば各家庭が日用品のストックを減らすことになり、売上高の伸び率は縮小するだろうと述べた。

それでもなお、上期の好調を受けて同社は2021年度の増収率見通しを3─4%から5━6%に引き上げた。

1株当たりコア利益の伸び率見通しも5─8%から8─10%に上方修正し、オーガニック・セールスの伸び率は4─5%から5─6%に引き上げた。

通年の自社株買い枠は100億ドルと、従来の70─90億ドルから拡大した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

駐日中国大使、台湾巡る高市氏発言に強く抗議 中国紙

ビジネス

米国とスイスが通商合意、関税率15%に引き下げ 詳

ワールド

米軍麻薬作戦、容疑者殺害に支持29%・反対51% 

ワールド

ロシアが無人機とミサイルでキーウ攻撃、8人死亡 エ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗り越えられる
  • 4
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 7
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中