ニュース速報

ビジネス

前場の日経平均は大幅続伸、416円高 連日でバブル後高値を更新

2020年11月25日(水)12時01分

 11月25日、前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比416円39銭高の2万6581円98銭となり、続伸した。東証で10月2日撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 25日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比416円39銭高の2万6581円98銭となり、続伸した。前日に付けたバブル崩壊後高値2万6261円78銭を更新し、取引時間中として1991年4月以来の高水準となっている。

24日の米国株式相場では主要3指数が上昇、ダウ平均は史上初の3万ドルに乗せた。トランプ米大統領がバイデン次期政権への移行プロセス開始を許可したことや、バイデン氏が次期財務長官に連邦準備理事会(FRB)のイエレン前議長を指名するとの報道、新型コロナウイルスワクチン開発への期待が引き続き相場の支えとなった。

米国株高を受け、日経平均は寄り付きで前日に付けた高値を更新。その後も上げ幅を拡大し、一時前営業日比540円83銭高の2万6706円42銭まで上昇した。その後は利益確定売りが強まり、徐々に上げ幅を縮小した。

TOPIXは1.15%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆5333億6200万円。東証33業種では、海運業、鉱業、鉄鋼、非鉄金属などの29業種が値上がり。電気・ガス業、パルプ・紙、陸運業などの4業種は値下がりした。

SMBC信託銀行のシニアマーケットアナリスト、山口真弘氏は「金余り相場の一言に尽きる。景気があまり良くない中、目先のポジティブな材料だけに反応し株価は上昇し続けている」と指摘する。26日は感謝祭に伴い米国株式市場が休場となることもあり「感謝祭を前にいったん買いの手が弱まり、利益確定売りが優勢となるのではないか。やや先食い感があり、このまま年末ラリーというは難しい」とみている。

個別では、ソニーが3日続伸し3.25%高。商いを伴い、年初来高値を更新した。海外機関投資家の資金が日本株に流入する中で「ソニーは代表的な銘柄でポートフォリオを組む中では外せないため、海外勢が買う間は強い基調が続きそうだ」(国内証券)との声が聞かれる。

東証1部の騰落数は、値上がりが1296銘柄、値下がりが786銘柄、変わらずが95銘柄だった。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

MAGA派グリーン議員、トランプ氏発言で危険にさら

ビジネス

テスラ、米生産で中国製部品の排除をサプライヤーに要

ビジネス

米政権文書、アリババが中国軍に技術協力と指摘=FT

ビジネス

エヌビディア決算にハイテク株の手掛かり求める展開に
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 2
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 3
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 4
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 5
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 6
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 7
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中