ニュース速報

ビジネス

10月企業向けサービス価格、前年比0.6%低下=日銀

2020年11月25日(水)10時33分

11月25日、日銀が25日公表した10月の企業向けサービス価格指数は前年比0.6%低下、前月比0.1%上昇となった。 写真は日銀本店。5月22日、東京で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 25日 ロイター] - 日銀が25日公表した10月の企業向けサービス価格指数は、消費税を除くベースで前年比0.6%低下となり、8カ月連続でマイナスとなった。新型コロナウイルスが経済活動の抑制を通じてサービス価格全体の重しになっている大きな構図は変わっていない。

10月は、9月の0.5%低下から0.1%ポイント下落率が拡大した。これに最も寄与したのは「諸サービス」。このうち宿泊サービスは北海道や九州などの一部地域で「GoToトラベルキャンペーン」による効果もあって宿泊需要が回復したが、ビジネスホテルを中心に関東における値下がりの影響が大きく出たという。

「運輸・郵便」、「不動産」、「金融・保険」、「情報通信」もマイナス方向に寄与した。「運輸・郵便」では「外航貨物輸送」のところで、昨年10月に大型原油タンカー(VLCC)のスポット用船市況が大幅上昇したのに対し、今月は下落したことから前年比でマイナス幅が拡大した。

一方、「広告」はプラス方向に寄与した。テレビ広告(スポット)などが貢献。新製品発売による出稿増加や酒税法改正に関連したアルコール飲料の出稿もあったという。前年10月は消費増税による出稿控えがあったことも影響している。

日銀の担当者は全体的な評価として、5月をボトムにしてマイナス幅が縮小してきた流れが足踏み状況だと指摘。その上で「全国的にコロナ感染の拡大がみられる中でサービス価格の下落圧力が再び高まっていくのか不透明感が強い」と述べた。

消費税を含む企業向けサービス価格指数は前年比0.6%低下、前月比0.1%上昇だった。

*情報を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国GDP、第3四半期は前年比+4.8% 1年ぶり

ビジネス

DBRS、イタリア格付けを「A低」に上げ 財政再建

ビジネス

午前の日経平均は急反発、政局の不透明感後退で最高値

ワールド

自民ときょう午後6時に連立政権樹立で合意へ=吉村維
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「実は避けるべき」一品とは?
  • 4
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心…
  • 5
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 6
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 7
    自重筋トレの王者「マッスルアップ」とは?...瞬発力…
  • 8
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 9
    「中国は危険」から「中国かっこいい」へ──ベトナム…
  • 10
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 5
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 6
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 7
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 8
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 9
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇…
  • 10
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中