ニュース速報

ビジネス

米景気回復は継続へ、コロナ抑制なら=フィラデルフィア連銀総裁

2020年09月30日(水)01時20分

米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は29日、米景気回復は続くとみられるが、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるマスクの着用や今後のワクチン配布次第だと述べた。ワシントンのFRB本部で2014年10月撮影(2020年 ロイター/GARY CAMERON)

[ワシントン 29日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は29日、米景気回復は続くとみられるが、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるマスクの着用や今後のワクチン配布次第だと述べた。

今年春に景気後退(リセッション)入りして以降、景気回復ペースは当初の予想より速いものの、回復継続は「新規感染率の持続的な低下にかかっている」と、オンラインで実施された金融フォーラムで指摘。ほぼ全ての人が特に屋内でマスクを着用することで、感染を散発的にできるだろうとした。

また、「ワクチンが来年半ばから後半にかけて幅広く利用可能になると想定している」と述べた。

ハーカー総裁は、危機が続いている間、連邦議会の議員らは失業中の労働者や中小企業、不況で最も打撃を受けた人々が直面する問題に適切な政府支援を継続する必要があると主張。少なくとも1兆ドル規模の追加経済対策を想定していると語った。

景気回復が続き、新型コロナの感染拡大が避けられたとしても、「残念ながら、雇用はおそらく2023年まではコロナ流行前のレベルに戻ることはないだろう」と予想し、高水準の失業率を踏まえると、「私は、直ちに追加支援の提供を検討するよう議員に求める」と述べた。

その上で、経済成長は感染状況次第で上向いたり下向いたりするとし、「景気回復の軌跡はナイキのロゴマーク『スウッシュ』に似た形になる」と指摘。「ウイルスは全てに影響を及ぼしているため、制御する必要がある」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

BMW、第2四半期販売は小幅増 中国不振を欧州がカ

ワールド

ロシアに関する重要声明、14日に発表とトランプ米大

ワールド

ルビオ長官、11日にマレーシアで中国外相と会談へ 

ワールド

UAE、産油能力を一段と拡大する可能性も=エネルギ
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 2
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、「強いドルは終わった」
  • 3
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    名古屋が中国からのフェンタニル密輸の中継拠点に?…
  • 6
    アメリカを「好きな国・嫌いな国」ランキング...日本…
  • 7
    アメリカの保守派はどうして温暖化理論を信じないの…
  • 8
    犯罪者に狙われる家の「共通点」とは? 広域強盗事…
  • 9
    【クイズ】日本から密輸?...鎮痛剤「フェンタニル」…
  • 10
    ハメネイの側近がトランプ「暗殺」の脅迫?「別荘で…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 4
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 7
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 10
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中