ニュース速報

ビジネス

ドル小幅安、株高が圧迫 コロナ経済対策巡る期待で=NY市場

2020年09月25日(金)06時09分

ニューヨーク外為市場でドルが小幅安。行き詰っていた政権と野党民主党指導部による新型コロナウイルス経済対策を巡る協議が再開するとの期待から株価が底堅く推移し、ドルを圧迫した。2016年11月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - ニューヨーク外為市場でドルが小幅安。行き詰っていた政権と野党民主党指導部による新型コロナウイルス経済対策を巡る協議が再開するとの期待から株価が底堅く推移し、ドルを圧迫した。

米下院歳入委員会のニール委員長は、下院の民主党トップが2兆2000億ドル規模のコロナ対策を策定しており、早ければ来週にも採決が実施される可能性があると述べた。

序盤の取引では、新規失業保険申請件数が予想を超える増加となったことを受け、株価は下落、ドルは上昇していた。

19日までの1週間の新規失業保険申請件数は前週比4000件増の87万件と、市場予想の84万件を超えて増加。政府の支援金が減少する中、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの経済回復が息切れしているとの見方を裏付ける結果となった。

OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「新規失業保険申請件数は一段の支援が必要であることを示す失望的な結果となった。回復の失速状態が長引けば、議会はさらなる圧力を感じるだろう」と述べた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がここ数日、追加の財政支援の必要性を訴えていることにも言及した。

一方、クラリティーFXのディレクター、アモ・サホタ氏は、コロナ対策協議の進展を巡る懐疑的な見方が根強いことを指摘し、「この日の動きはドルの小幅な一服商状にすぎない」と述べた。

この日はFRB当局者発言が相次ぎ、ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は、米経済が最大雇用や2%のインフレ率に程遠く、低金利は数年間継続すると表明した。

終盤の取引で、ドル指数<=USD>は0.01%安の94.373。一時、7月24日以来の高値となる94.60に上昇する場面もあった。

ユーロ/ドルは小幅高の1.1664ドル。

ポンド/ドルも一時の下げから戻し、0.11%高。スナク英財務相は同日、コロナ感染拡大で打撃を受けた労働者に向け新たな雇用支援策を行うと発表。同時に、政府が全ての雇用を救うことはできないと言明した。

一方、スウェーデンクローナとノルウェークローネは対ドルで下落。ドルは一時、対スウェーデンクローナで7月14日以来、対ノルウェークローネでは7月1日以来の高値を付けた。

豪ドル/米ドルは5日続落。豪ドルは一時7月21日以来の安値に沈んだが、その後は下げ幅を縮小し、終盤の取引は0.38%安近辺で推移した。

ドル/円 NY終値 105.40/105.43

始値 105.46

高値 105.52

安値 105.33

ユーロ/ドル NY終値 1.1672/1.1676

始値 1.1642

高値 1.1687

安値 1.1627

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米雇用統計「素晴らしい」、米は借入コスト減らすべき

ワールド

米が制限順守ならロシアも同調、新START失効でラ

ビジネス

FRBは当面政策維持を、生産性頼みは尚早=カンザス

ビジネス

1月米雇用、13万人増と1年超ぶり大幅増 失業率4
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 3
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    一体なぜ? 中国でハリー・ポッターの「あの悪役」が…
  • 6
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 7
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 8
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 9
    まさに「灯台下暗し」...九州大学の研究チームが「大…
  • 10
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中