ニュース速報

ビジネス

米コロナ対策資金、未使用分は再配分も=FRB議長と財務長官

2020年09月25日(金)02時59分

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長とムニューシン米財務長官は24日、2兆3000億ドルの新型コロナウイルス対策のうち、未使用分の数千億ドルが家計や企業への支援に再配分される可能性があると述べた。写真はパウエル議長(右)とムニューシン財務長官。代表撮影(2020年 ロイター)

[24日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長とムニューシン米財務長官は24日、2兆3000億ドルの新型コロナウイルス対策のうち、未使用分の数千億ドルが家計や企業への支援に再配分される可能性があると述べた。

両氏は上院銀行委員会での証言で、FRBの資金供給を支援するために財務省に割り当てられた約2000億ドルはまだ使途が決まっていないとした。

また、ムニューシン長官は現在期限切れの中小企業支援策「給与保護プログラム(PPP)」には1300億ドル残っているとし、議会の承認を経て、支援を必要とする企業にこの資金を提供することが最優先事項だと語った。

一方、パウエル議長は質疑応答で、中小企業向けの「メインストリート融資制度(MSLP)」に割り当てられた7500億ドルの大部分が未使用のままだと指摘。新たな財政支援策を巡る協議が行き詰まっている中で、このような資金の再配分は持続的な経済回復につながる可能性があるとした。

家計については、失業給付などが活用されているが、「最終的に資金を使い果たし、支出削減を余儀なくされ、家を失う恐れがある」と言及。「これは追加措置を行わない場合のリスクだ。このようなケースはまだ見られないが、そう遠くない将来に現れるかもしれない」と述べた。

未使用分の最善の活用法についての質問には、中小企業や家計を支援するために使われる可能性があると応じた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ドイツ自動車輸出、1─9月に約14%減 トランプ関

ワールド

CBS、エルサルバドル刑務所の調査報道を直前延期 

ビジネス

首都圏マンション、11月発売戸数14.4%減 東京

ビジネス

中国、少額の延滞個人債務を信用記録から削除へ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 6
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 7
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 8
    米空軍、嘉手納基地からロシア極東と朝鮮半島に特殊…
  • 9
    【外国人材戦略】入国者の3分の2に帰国してもらい、…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 9
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 10
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中