ニュース速報

ビジネス

日経平均は続落、戻り売り厚い 個別は決算手掛かり

2020年08月06日(木)12時05分

8月6日、前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比74円16銭安の2万2440円69銭となり、続落した。写真は都内の株価ボード前で3月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 6日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比74円16銭安の2万2440円69銭となり、続落した。小幅安でスタートした後、米株先物の堅調推移を眺めてプラス圏に浮上した。ただ、2万2500円を超えた水準では利益確定や戻り待ちの売りも厚く、上値を追い切れなかった。米株先物が上げ幅を縮小すると、日経平均は再びマイナス圏に沈んだ。総じて方向感を欠く展開となっている。

個別では、決算発表を手掛かりにした売買が引き続き活発だった。ディー・エヌ・エー<2432.T>は5日発表の2020年4─6月期連結営業利益が前年同期比5.4倍となったことが好感されて急伸。ストップ高水準まで買われた。

TOPIXは0.28%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は9680億円にとどまり、やや薄商い。東証33業種では鉱業、石油・石炭、保険、非鉄金属など14業種が値上がり。半面、食料品、不動産、陸運、化学工業など19業種が値下がりした。

午後は、トヨタ自動車<7203.T>が場中に4─6月期の決算発表を予定しており、市場の関心が向かっている。市場からは「自動車は米国や中国の新車販売が回復傾向で、弱い決算を出しても失望にはならず、相場自体は崩れていない。むしろ、米国株市場のナスダック総合が最高値圏で推移しており、ハイテク関連の変動リスクには注意したい」(アナリスト)との声が聞かれた。

東証1部の騰落数は、値上がりが808銘柄に対し、値下がりが1265銘柄、変わらずが93銘柄だった。

日経平均はマイナス転換、2万2400円台前半で推移している。上海総合株価指数がマイナス圏に沈んだことや、時間外取引の米株先物が上げ幅を縮小したことなどが意識されているもよう。「日経平均は25日移動平均線(2万2513円付近)を下回り、機械的な売りが出た可能性がある」(国内証券)との声も出ていた。

日経平均は強もちあい。朝方は売り優勢で始まったものの、プラスに転じた。時間外取引で米国株式の先物が堅調に推移していることが支援材料になっている。ただ、2万2500円を超えた水準では戻り売りが厚くなり、上値を追う動きにはなっていない。

市場では「後場に入って午後1時25分に発表されるトヨタ自動車<7203.T>の決算を見極めたいとのムードがある」(国内証券)との声が出ている。

寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比43円14銭安の2万2471円71銭となり、続落してスタート。前日の米国株式市場が上昇したことが支援材料となっているものの、上値の重さが気にされ利益確定売りが先行する展開となっている。

市場関係者によると、寄り前の板状況は、トヨタ自動車<7203.T>、ソニー<6758.T>、キヤノン<7751.T>、パナソニック<6752.T>など主力輸出関連株が売り買い交錯となる中、前日に決算を発表したホンダ<7267.T>が売り優勢となっている。

指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>は売り優勢、ソフトバンクグループ<9984.T>は買い優勢となっている。

*内容を追加します

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米・ウクライナ、和平案巡り進展 ゼレンスキー氏週内

ワールド

トランプ氏、4月の訪中招待受入れ 習氏は年内訪米か

ビジネス

米IT大手、巨額の社債発行相次ぐ AI資金調達で債

ワールド

トランプ政権、25年に連邦職員31.7万人削減 従
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 10
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中