ニュース速報

ビジネス

ホンダの今期純利益64%減へ、年44円と減配予想 4—6月初の最終赤字

2020年08月05日(水)19時30分

8月5日、ホンダは、2021年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比63.8%減の1650億円になる見通しと発表した。ジュネーブで昨年3月撮影(2020年 ロイター/PIERRE ALBOUY)

[東京 5日 ロイター] - ホンダ<7267.T>は5日、2021年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比63.8%減の1650億円になる見通しと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響は期末に向け徐々に回復するとみるが、四輪・二輪販売が落ち込む。20年4―6月期の純損益は808億円の赤字(前年同期は1723億円の黒字)で、同じ期で初の最終赤字となった。感染拡大防止のための世界的なロックダウン(都市封鎖)による生産・販売の一時休止が響いた。

今期の年間配当は1株あたり44円を予想、前期の112円に比べ68円減配する。会社の今期純利益予想はリフィニティブが集計したアナリスト17人の予測平均値2530億円を880億円下回った。

今期の売上収益(売上高に相当)は前期比14.3%減の12兆8000億円、営業利益は同68.4%減の2000億円を見込む。前提為替レートは1ドル=106円(前期は109円)。世界販売計画は、四輪が6.1%減の450万台、二輪が23.5%減の1480万台。

倉石誠司副社長はオンライン会見で、今期業績見通しについて「(四輪の新車市場が)中国はほぼ前年並みか前年を超える勢い、米国も8―9割くらい、日本も約9割くらいの戻りという前提だ」と述べた。一方、アジアはコロナの状況が読みにくく、「硬めの台数で読んでいる」と話した。特に二輪の主力市場であるインドやインドネシアは「コロナの影響が厳しく、収束に時間がかかる」との見方を示した。

4—6月期は「ロックダウンにより生産・販売活動がまったくできなかったことが一番大きな収益減の要因」だったと指摘。今後は「今のような状況が続けば、それほど大きく悪化することはない。ただ、一方で元に戻るのも時間はかかる」と述べた。

<7—9月期から営業黒字化を計画>

4—6月期の売上収益は前年同期比46.9%減の2兆1237億円、営業損益は1136億円の赤字(前年同期は2524億円の黒字)に転落した。

二輪事業は、販売が185万5000台と62.3%減少したが、112億円の営業黒字(前期比84%減)を確保。金融サービス事業も715億円(同8.8%増)の営業黒字だった。

一方、四輪事業は、販売が79万2000台と4割落ち込み、1958億円の営業赤字(前年同期は1203億円の黒字)となった。日米での販売急減などが響いた。

ホンダによると、全体の営業損益は7―9月期から黒字に転じると見込む。四輪事業の黒字化のタイミングの想定については非公表という。

竹内弘平専務は「四輪販売は国によっては相当回復しており、利益の持ち上げが見込める」といい、金融サービス事業のほか、「収益性の強い二輪で引っ張り、四輪の挽回も含め、通期2000億円の営業黒字を目指していきたい」とした。

  ホンダは15年3月期の有価証券報告書で国際会計基準に統一し、16年3月期から同基準へ変更しているが、同社によると、今回は4—6月期として初の最終赤字という。これまでの最低の純利益は10年3月期の75億円だった。

*内容をさらに追加して再送します。

(白木真紀)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ和平交渉団が米国入り、トランプ政権高官と

ワールド

イラン指導者ハメネイ師、トランプ氏がデモ扇動と非難

ワールド

欧州8カ国に10%追加関税、トランプ氏表明 グリー

ワールド

アングル:冬季五輪控えたイタリア北部の景観地に観光
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向」語る中、途方に暮れる個人旅行者たち
  • 2
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 3
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰に地政学リスク、その圧倒的な強みとは?
  • 4
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 5
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 6
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 7
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 8
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 9
    DNAが「全て」ではなかった...親の「後天的な特徴」…
  • 10
    シャーロット英王女、「カリスマ的な貫禄」を見せつ…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 6
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 7
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 8
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 9
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 10
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中